死に目に立ちあえたということは・・・
ICU(集中治療室)にいる重症なワンちゃん、ネコちゃんたちは、先生が一生懸命に治療をしてくださっても、その甲斐なく入院中に亡くなってしまうことがあります。
これはペットでも人間でも同じことですが・・・
面会で会える時間は限られているので、ほとんどの場合、家族と離れ離れのまま会えず、息を引き取るのことの方が多い。
その中でも、ごくに限られた面会時間中に、家族に最期を看取られ、この世を去るケースもあります。
私の顔を見て動物病院の面会中に息を引き取った意味
「なんて珍しいこと。滅多にあることではない」と、面会に来るのを待って、私の顔を見てから私の愛犬は息を引き取りました。
「愛犬の強い思いがあったんですね」と先生方に言ってもらったときは、さすがに涙が止まりませんでした。
その時の私は、そんな言葉の持つ意味を深く考えられないほど、深い悲しみとやりようのない切なさと、悲しみに支配された精神状態でした。
運命を変えてあげられなかった
この世に運命というものがあるなら、愛犬の運命を変えてあげたかった。
親や身内、愛犬の死に目に立ちあえたということは、
「お父さんお母さん、その家に本当に必要とされて産まれてきたという、運命で決まっている」と、ある人から聞いたことがあります。
きっと愛犬も私の家にくること、家族になることは運命で決まっていたのだと思います。
でも、もう少し楽しみながら楽しく一生を終わらせてあげたかった。
愛犬のことが忘れられないのは?
2年たった今でも愛犬のことを考えると、楽しかった思い出より亡くなった日の事が強く残っていて、頭から離れないので、涙が止まりません。
心理学の本を読んで最近知りましたが、考えないようにすればするほど、忘れよう忘れようとすればするほど、強く記憶に残り忘れられなくなります。
反対に覚えておこうと思っていることは、意外と忘れてしまうらしいのです。
私は、亡くなった日のことをずっと忘れようとしていました。
自分から愛犬のことを話さなかったし、心の奥底に鍵をかけて二度と開けることもないと思っていました。
当時とことん落ち込みましたが、人に話をして自分の思いを聞いてもらうことがありませんでした。
今回、こうやって愛犬のことを書いてみて、正直辛く悲しい気持ちになったので、途中で書くのを止めようと思いましたが・・・
気持ちを出し切ることで楽しかった思い出の方が、強く残るようになるんじゃないかな?という荒治療をしてみました。
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釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。