「だれなの色落ちする服を混ぜたの!?」
誰か(家族)の服が色落ちして、ジーンズに色がついたと考えていました。そこで浸け置き洗いや、漂白して落とそうとしたら、余計に赤くなってしまいました。
ちなみにジーンズ(黒デニム)を洗濯しても色落ちすると赤くなります。濃い色が薄くなるだけならまだ良いのですが、変色すると目立つ。
ジーンズを自宅で染め直せば復活できます。
- ダイロンで染め直すと復活して節約になる。
- 色あせたジーパンでも元に戻せる。
- 日焼けした服も復活できる。
- ブラックに限らず色んな色も染められる。
※最後に、私の失敗ケースも紹介しています。
目次
ジーンズを染める方法と準備する物
- ダイロン(染料)。これがないと染められない。私はこちらで購入しました。
- カラーストップ(色止め剤)色落ちしにくくするもの。
このアイテムもこちらで一緒に購入。 - 塩
- 染めるものが十分に入る大きめの鍋やバケツ(容器)。
ステンレスなら色が容器につかない。 - 泡立て器(染料を溶かす際に使用)
- 中厚くらいのゴム・ビニール手袋が使いやすい。
- 軽量カップ
- 熱湯(80度以上)。熱いので注意してください。
- その他、スプーンなど。
染料だけはその辺のスーパーには売っていないので、取り寄せる必要があります。
2種類のダイロン
調べると、ジーンズを染めるダイロンという染料が2種類あることが分かりました。
2種類のダイロン(染料)の特徴を簡単に表にまとめました。
- ダイロン マルチ 実売価格:400円前後
- ダイロン プレミアムダイ 実売価格:560円前後
繊維の種類と特徴 | マルチ | プレミアムダイ |
綿(コットン) | ||
麻 | ||
毛(ウール) | ||
絹(シルク) | ||
ナイロン | ||
レーヨン | ||
ポリエステル | ||
アクリル | ||
染める温度 | 80℃ | 40℃ |
繊維250gで必要な染料 | 全色1袋 | 濃い色は2袋、他は1袋 |
・・・良く染まる。材質が100%でない場合は、染まりが悪くなる。
・・・薄く染まる。
・・・オススメできない。どれくらい染まるかテストしないと使えない。
・・・染まらない。
ダイロン マルチの方が、染められる繊維の種類が多い。80℃は扱いにくい。ナイロンなど化学繊維も染められる。
プレミアムダイは、綿や麻など天然繊維用です。ジーンズはほぼ綿です。40℃で染められる。
ジーンズならダイロン プレミアムダイでOK。
プレミアムダイで染める
今回、ダイロン プレミアムダイを選びました。温度が40℃ということで、手軽に染められるからです。
ジーンズを染めるには、プレミアムダイ 41 Jeans Blue(41 ジーンズ ブルー)がオススメ。
ブラックなら、プレミアムダイ12 Velvet Black(12 ベルベット ブラック)。
今回、私のジーンズはブラックです。ジーンズの重さを量ると約500gなので2袋で染められます。
ダイロン プレミアムダイで染める【作業工程】
ジーンズ500gを染める場合。
- 染料2袋を1L(リッター)の40℃のお湯でしっかり溶かします。
- 塩500gを40℃のお湯12Lにいれて、完全に溶かします。
- 塩を溶かしたお湯に、染料(ダイロン プレミアムダイ)を溶かしたお湯を入れて、よくかき混ぜます。
- 染める物(洗って脱水した状態のもの)を、溶かした液に広げて入れ、15分間休まずに混ぜ続けます。
- 3~5分おきくらいに、丁寧にかき混ぜまがら45分ほどつけます。混ぜる回数が少ないとムラに。
- 水洗いして、しっかりとすすぎ脱水。まだ乾かさない。
- 繊維が漬かる容器に、繊維が耐えられる最高温度のお湯を入れて、カラーストップ(1袋で1kgの繊維を色止めできる)を入れて良くかき混ぜる。
- かくはんしながら15分間浸ける。
- 水洗いしたら陰干し。太陽の光に当てる繊維が日焼けするのでダメ。
作業上の注意点
- 商品の説明書をしっかり理解しておきましょう。
- 染めるときは、液が飛ぶと色がつくので白の服装は避け、汚れても良いような作業服に。
- 温かい場所で行いましょう。寒い時期は湯が冷めて染まらなくなります。
染まらない・ムラになる
たまに評価や感想などレビューされていて、全く染まらないという方がいます。
染まらない原因として、次の様なケースが考えられます。
- 防水加工など特殊な加工がしてある繊維。
- 温度が低かった。
冬場はすぐ液温が下がります。染める繊維が冷えていても、すぐ冷めます。 - (ダイロン プレミアムダイ)と(ダイロン マルチ)の条件を間違えている。
- 油やホコリなどの汚れがついていると、ムラになることも。
洗濯しましょう。脱水して濡れたままにします。 - 繊維が場所によって色合いが異なると、色ムラになりやすい。白いところは薄く、濃い色のところはさらに濃くなります。
- 染料が規定量より少ないと、色ムラになりやすい。
染料が繊維の重さに対して少なかった。ケチるとできばえが悪くなる。 - 染めることができない素材だった。
- 染める行程で規定通りにしていない。(自分ではやったつもりですが・・・)
お湯を多めにしたり・・・はダメ。
染められている人がいるということは、商品は不良品ではないので、必ず染まらない、ムラになる原因があるはず。
自分ではちゃんとやっているつもりでも・・・
温度計もあると便利。(ただし色がつくので注意しましょう。)
繊維に対する染料や塩、お湯の必要量の一覧表
繊維の重さ | 125g | 250g | 500g | 750g | 1kg |
染料 | 1袋 | 1袋 | 2袋 | 3袋 | 4袋 |
塩 | 250g | 250g | 500g | 750g | 1kg |
お湯 (合計) | 6.5L | 6.5L | 13L | 19.5L | 26L |
分量はお菓子作りと同じで、めんどうでも正確に計ってください。
めんどくさがりやの私ができたので、たぶんできると思います。
色落ち防止
大切にお手入れをすれば、デニムの生地は長く履けます。
カラーストップ(色止め剤)でも完璧ではないので、色落ちはしていきます。
そんなときは、必ずジーンズを裏返して洗ってください。それだけで色落ちがグッと抑えられます。裏側は色落ちしますが、見えないところなのでOK。
漂白剤などを使わず、ジーンズ単独で洗います。私の経験ですが、ドラム式の乾燥機で乾かすと、色落ちしやすくなるように思います。
できれば手洗いして、洗濯機で脱水して陰干しすれば、色落ちはかなり抑えられます。
大切なジーンズを長く履けるようになれば良いですね。
ジーンズの色落ちの失敗と注意点
最初にやって失敗しました。
そこで再度、染め直したら濃くなりました。
やっぱり必要なところは、節約のつもりでケチってはダメですね~
時間が経過すると薄くなるときは、このどちらかが原因の可能性大。
- 染料が不足している。
- カラーストップ(色止め剤)の量が足りていない。
いずれのケースでももったいなくて、少し量を減らしたか、もともと染める量が多くて不足しているからです。
また私はこの方法で染めた服は、乾燥させるときは紫外線に当たらないようにして乾かします。保管する場合にも、窓際にかけるようなことはせず、クローゼットに保管しています。
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。