母の日にプレゼンとしたお花や、誕生日にもらった花がすぐにしおれて枯れてしまうのは、ちょっと悲しくなります。
もう少し元気に、花を咲かせてくれると良いのですが。それほど安くもないお花。できれば長く咲き続けて欲しいもの。
そこで、切り花を長持ちさせる方法を調べて、少しでも花が長持ちする方法を探りました。
目次
花がしおれる理由とは?
茎からお水を吸い上げる量よりも、葉っぱからでていく水の量の方が多いとしおれます。
吸い上げる水分 < 葉から蒸発する水分
花がしおれる理由は、大きく分けて3つ考えられます。
- 水を吸わなくなった。
- 雑菌が繁殖した。
- 栄養不足
花がしおれるのは、水分がお花に行き届いていないからです。人間でいえば、脱水症状と同じ。特に切り花は、根っこが付いていないので水を吸い上げる力が弱くなっています。これが一番、大きな理由です。
水を吸いやすくする方法
では、どのようにすれば、水を吸いやすくできるのでしょうか? 専門用語?でいうと『水あげする』のです。
【切花を長持ちさせる方法動画】
3分でコンパクトに、分かりやすくハウツーを紹介。
やり方は簡単で、茎を水中で斜めに切り直します。どうしてもやりづらいお花は、空中で短時間で切って、すぐにバケツに勢いよく入れましょう!このとき、輪ゴムなどでまとめて切ると手早くできます。
ボウル・洗面器や洗い桶、バケツなどに水を入れて、水中の中で少し短くはなりますが茎を切ります。そうすることで、水分を吸いやすくなります。
お花を購入して家に持ち帰る間に、水を吸い上げる茎の末端部分の細胞が崩れてしまったり、空気が入って吸えなくなっているからです。また雑菌が切断面に繁殖して、茎が腐って来たときも水を吸わなくなります。それを防ぐために水あげします。
水中で切り直したら、お花が元気になるまで、そのままバケツなどに入れたままにしてください。お花は直射日光が当たらないところに置いてくださいね。
お花の種類によっては、切断面を火で軽くあぶると良いと言われていますが、あぶり方の度合いがわかりにくいと、お花の種類によっては失敗しやすいので、避けた方が無難です。バラなどに向いているようです。
葉っぱが多ければ、多少減らすと、吸い上げの負担が減りますが、全部は取らないでくださいね。
中性洗剤も使える!
中性洗剤には、界面活性剤が含まれていて水の吸収を助けてくれます。プロは洗剤ではなく専用のものを使用しますが、一般家庭の場合は裏技として1Lあたり1~2滴垂らして様子をみるといいかもしれません。
ただ効果は保証されません。あくまで自己責任にて。心配な方は、後述する延命剤を使用するのがベスト。
霧吹きも効果的
茎から水が吸うまで時間がかかります。そんなときは、葉っぱの裏側を中心に霧吹きで水を補給してあげると、早く元気になります。
ちょっとしたことですが、花の潤いが加速するので、面倒かもしれませんがシュッと水を与えてください♪
雑菌の繁殖を防ぐには
家にある物で防ぐには、漂白剤を活用します。水やお花に雑菌が繁殖しにくいようにする為の対策です。
分量に注意!
分量は、漂白剤を1Lあたり1~2滴垂らして薄めて、その水を花瓶の水として使います。
注意したいのは、あまり漂白剤や洗剤の濃度が高いと、逆に枯れてしまう危険があるので、入れる分量は慎重に入れましょう。夏場は毎日、水を入れ替えましょう。
10円玉を入れて雑菌を防ぐ
花瓶の中に10円玉を4~5枚入れておくと、銅イオンが雑菌の繁殖を抑えてくれます。(殺菌効果)
すぐにできる方法なのでお試しください。なお、50円や100円玉は銅イオンが殆ど含まれていないので、雑菌効果は期待できません。
栄養不足を補うために
一般に行われているのは、砂糖を使うことです。すでに根っこが無くなっているので、養分を吸い上げるのに、水に糖を溶かして茎から吸わせて、お花の栄養にします。
この場合も、あまり濃度は高くしてしまうと雑菌のエサにもなるので、1Lの水に小さじ半分程度をいれて溶かしてください。これで水道水よりもお花が長持ちするはずです。暖かい日は、すぐに水が腐ってしまうのが難点。
切り花は、新鮮な魚や野菜と同じ生ものと同じです。だから取扱は生鮮食品と同じくらい、気を遣って取り扱わないと、すぐに腐ってしまいます。
しかしこれらの方法は、分量の調整が難しく失敗のリスクが高いです。そこで活用したいのが、切り花を長持ちさせるために、切り花の延命剤を活用することです。
切り花の延命剤というのは、2つの効果が期待できます。
- 雑菌の繁殖を抑える。
- 栄養分の補給
延命剤を使えば、冬場なら4~5日は水の交換が不要です。夏場は少しこまめに交換すると、より長持ちします。かなり効果が期待できます。さすがは専門のアイテムだけのことはあります。
延命剤『クリザール』使い方の動画
切り花を長持ちさせる秘訣 を2分52秒で解説。
分かりやすく延命剤が解説されています。いくつかの種類がありますが、定番はクリザール。どれにするか迷ったら使ってみてください。
花瓶を置く場所
窓側に置く場合は、直射日光が直接当たらない場所がベスト。太陽光が当たると、花瓶の水の温度が高くなり、雑菌が繁殖しやすくなるのと、蒸発が激しくしおれる恐れがあります。
またエアコンの風が当たると、乾燥して痛みが早くなるので、風の影響を受けないところに飾りましょう。もちろんストーブやファンヒーターの近くも避けてくださいね。
水が腐る
お砂糖を入れすぎたり、夏場のため水が腐ってしまったら、すぐにお水を効果しましょう。
注意したいのは、花瓶にも雑菌が繁殖しているので、よく洗い花瓶だけで漂白剤などで除菌をしてください。この場合、花瓶が傷まないかは注意してくださいね。
水が使っている茎にも、雑菌がたくさんいますがあまり薬品などを付けると枯れてしまうので、優しく洗ってから、改めて腐っていない茎の部分より少し上で斜めにカットしてください。もちろん水中で切り直しするのがベスト。
アルミホイールで長持ち
花瓶の中にアルミホイールを入れると、お花の切り口が腐りにくくなりました。これは以外と効果があります。
長い茎のお花は、切り口のすぐ上にアルミホイールを巻き付けるのも効果的。綺麗なまま巻き付けるよりも、しわくちゃにして巻いた方がいいかも。
水は毎日、交換した方が腐りにくくなります。肥料を入れなくても秋~春にかけては、切り花だったら2週間くらいは咲いています。(花の種類や買ってきたときの、ダメージによっては1週間くらいで終わる場合もあります。)
切り花を長持ちさせる方法のまとめ
水あげから雑菌の繁殖を抑える方法、栄養分の補給法に砂糖を使う方法など、切り花を長持ちさせる方法、いかがですか?
失敗するかも!?と思われ方は、延命剤の活用も検討しましょう。上手に管理すれば10日~2週間ほどは楽しめます。癒やしのお花ですので、できるだけ綺麗なお花を咲かせたいですね。
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。