PEラインは安いものでも、店頭で買うとそこそこの値段がします。
あまり激安な商品はさすがに利幅が小さいので、売らないようにしているのでしょうね。
そこで通販で手に入るPEラインで、ギリギリのレベルで使えそうなちょっと危険な香りがするラインを選んでみました。
目次
格安PEラインは使える
まず激安・格安を決めるために一般的な安いPEラインの参考価格を基準にしました。
私が参考にしたのはこちら『PEラインの安いおすすめ3選』でも紹介したこれらのPEライン。
- デュエル(DUEL) ハードコア X4 0.8号 ホワイト 1250円 150m
- ユニチカ シルバースレッド ショアゲームPE 1480円 150m
- デュエル アーマード S カモフラージュグリーン 1200円 150m
これらを基準に、さらに安いPEラインラインを調査。
入手性や価格、口コミなどの感想なども考慮してランキング形式で紹介していますが、いずれも商品のばらつきは値段相応なので、チャレンジ精神必要です。
その1つがこれ。
そのため使用していると色がとれるので、ホワイトかクリアが好きですが、投げ釣りで距離を知りたいときはカラーも使います。
ATABAh(アタバ) PEライン
何と言っても1000mで3200円と激安!
1メートルで3.2円。150mに換算すると、480円。これは激安に間違いありません!
これが使えるなら助かります。では、どんなラインか見ていくことにしましょう。
参考価格:3200円 1000m(※注 人気度によって価格は変動します)。
- ちなみにタコ釣りで8号を使いたいなら、こちらを選んでみては?
手持ちのアタバ0.6号と、デュエル ハードコア X4の0.8号を比べてみました。
パッと見た目、ハードコアの方が太く見えます。
普通は太いのですが実は、形状が円ではなく、きしめんの様に平べったい形状になっていて、見る位置によって太さが違います。
目安としてはアタバ規格で0.8号買うと、一般的な1.5~1.6号相当の太さ。0.6号で1号くらい。(※注 平らなラインなので規格に完全に当てはめられません^^;)
その辺りを計算して購入しましょう。私は思ったほど太くはありません。ロットによるばらつきなのか、技術レベルが向上したのかもしれません。
私は格安PEラインは、実際には強度は1ランク落ちると考えて、安全をみて使っています。万が一、ラインが切れるとショックなので。
そこでメーカーよりも、厳しくラインをみて選んでいるので、少し太くなるので飛距離は落ちるのを承知で使っています。
- アタバ規格 #0.4号 → 0.6~0.8号相当(メーカー表示は0.8号相当)
- アタバ規格 #0.6号 → 0.8~1号相当(メーカー表示は1~1.2号相当)
- アタバ規格 #0.8号 → 1.2号相当(メーカー表示は1.5号相当)」
激安ラインは、これくらいみてちょうどいいと個人的には判断しています。
特徴
- 圧倒的に安い。
- 2~3号以上のラインは、ほどほどの太さになる。
- 2gくらいのジグヘッドを軽く投げるのに向いています。
- さすがPEライン、感度が良い。
実際に使った方の感想。
参考 激安のPEラインがATABAh(アタバ)で販売!(外部サイトが開きます)
激安のPEラインがATABAh(アタバ)で販売! http://t.co/OSMv1PzaRc pic.twitter.com/ivFv6Kh59q
— レポ部 (@visc_jp) 2015年8月23日
注意点
- 細いラインでは号数でいえば、2倍くらい太い。(0.6号で1号より若干太い)
- 摩擦熱に弱く切れやすい。摩擦を減らすような工夫が必要です。
- 色落ちはします。
- 重いオモリでキスの投げをすると、ラインが切れるかも。投げなら太くてもアタバ仕様の0.8号以上を使うのが良いかも。
放浪カモメオリジナルPEライン
放浪カモメオリジナルPEラインは、アタバよりも少し高めですが十分に安いラインです。
1メートル4円以下。こちらもかなり激安。
累計2万個突破のため、通常は150mのラインが+50mされていて、200mで送料込みで1600~1800円で販売されています。
本体だけでいえば200mが1000円程度なので、手軽に試せます。
参考価格:3980円( ← 送料込みだから実質、さらに安い!) 1000m
最新価格 放浪カモメオリジナルPEラインを楽天市場で詳細を見る。
タコ釣りで10号なら、こちらがおすすめ。
こちらもラインを比較してみました。
放浪カモメオリジナルPEラインも、アタバも太さは拡大しても同等に見えます。
デュエル ハードコア X4の0.8号は、やはり細く見えてしまいますが、これが0.8号の規格の本来の太さに近い。
形状は比較的、丸くアタバのようなきしめん形状よりはひどくありません。これなら空気抵抗も少ないでしょう。値段より形状重視なら、放浪カモメオリジナルPEラインをおすすめ。
特徴
- 圧倒的に安い。
- 号数の2倍くらい実寸法で大きい。0.8号で1.6~2号くらい太い。
- 巻クセはつきにくい。
- ライン強度は、そこそこある。根掛かりしても、ラインに傷がついていなければ回収できる可能性もある。
注意点
- 色落ちしやすい。
- 糸が食い込みやすい。
- 一番最初に巻くとき、しっかりとテンションないとライントラブルになります。
- 飛距離はPEらしく飛ぶ(ただし号数は一般の1/2を選んだ場合)。
海外のラインの特徴を知らないとクレームに感じるので注意してください。
安物PEライン(放浪カモメオリジナル)、これ詐欺でしょw有名所と肩を並べる強度!って言ってるけど要は「有名12lb→太さ0.8号」に対して「放浪12lb→太さ1.5号」って事じゃん。ぶっといライン持ってきて「有名所と肩を並べる強度!!」って草しか生えません… pic.twitter.com/dVJWE299RD(リンク切れ)
— ななおと (@nanaoto7) 2018年5月17日
ツリーバオリジナル PEライン
釣りWebフリーマガジン「ツリーバ」のオリジナルPEライン。ネット通販での入手性が悪く、現在、楽天市場での取り扱いはなし。
周りで使っている人がいないので、情報が少なく暫定的にランキングの3位にしました。
1メートル4.5円程度と十分に安い。1位、2位と違って激安とはまでは言えませんが...。
幸いこちらで購入できます。
※1000mの方が、号数の品数は多い。(調査時:2016年9月15日)
(ツリーバオリジナルのPEラインで60センチ!11秒の動画です。)
参考価格:3100円 500m ( 1000mで4500円)
サイズ例)
- 0.6号 0.12mm 4.6kg 10bl 一般のPE0.8号相当だと思われる。
- 0.8号 0.14mm 5.5kg 12bl PE1号相当。特
特徴
- 結束強度は、そこそこある。
- 飛距離は問題なく飛ぶ。
- コーティングなし。PEにシュッ!などでで抵抗を減らすのは必須。
- 根掛かりでも、ある程度のライン強度がある。
- 細いラインならルアーシーバスやライトショアジギング向き。
- 結束強度は、そこそこある。
- 飛距離は問題なく飛ぶ。
- コーティングなし。PEにシュッ!などでで抵抗を減らすのは必須。
- 根掛かりでも、ある程度のライン強度がある。
- 細いラインならルアーシーバスやライトショアジギング向き。
注意点
- 使用例が少なく情報不足。まだ認知度が低く、流通量が少ないと思われます。
- 少し太め。0.6号で一般的な0.8号相当。
- 0.6号はラインの太さが場所によって違う。(形状は楕円、きしめん状と表現される方も)。
- 0.8号は太さ形状とも安定している。
遠投せず、ちょっとジグヘッドやエサ釣り程度なら、0.6号と0.8号を2セット持っていれば、大抵は対応できそうです。
使用例を見ていると、良さそうなライン。
高強度 PEライン 釣り糸 4編 300m 5色マルチカラー
同率3位の、ダイレクト販売サービスの『高強度 PEライン 釣り糸 4編 300m 5色マルチカラー』
参考価格:1780円 300m ( その他にも商品があります)。
通販・最新価格 高強度 PEライン 釣り糸 4編 300m 5色マルチカラー
特徴
- 結束強度・引っ張り強度は、まあまま。
- 飛距離は問題なく飛ぶ。
- 根ズレが若干、劣るかも。リーダーは長めに。
注意点
- 細いラインでは2倍くらい太い。0.4号 8lbで0.8以上はある。
- 0.6号で一般的な1.28号相当。
- 色落ちはかなりする。
- 3号以上では、若干、太い程度。
激安ラインを買う冒険心
高品質のラインは高い!
良質なPEラインを作るのは、技術的にも難しいと言われています。だから価格は高くなるのは当たり前ですよね~。
普通のナイロンなら1本だけですが、PEは複数の細い糸を編み込んで形状を整えています。
高い理由の1つ、PEラインは相当に長い
編むと短くなるので、その分、細くて長いラインで作る必要があるので、高度な技術です。たぶん、糸を全部ほどいて伸ばすと、相当な長さになりそう。
ところがその常識を打ち破るような、安いラインを飛び越して、激安スーパーみたいなPEラインが通販されているのが、ここで紹介した激安PEラインです。
激安ラインが安い理由
安いのには理由があり、海外生産している所と直接取引することで、途中の卸(おろし)の利益をカットできるので、安く仕入れられるから、これほど低価格で販売できます。
もう1つ、技術的には低く品質にばらつきがあるから、その分、安く提供しているという言い方もできます。
激安ラインの太さの傾向
国内のお高いPEラインと違い、海外製のものは1号以下のラインは極端に太くなっています。
国内製 0.4号 激安品 0.8~1号相当。
0.6号 1.2~1.5号
0.8号 1.6~2号
欲しいラインが細い場合は、欲しい号数の半分くらいがちょうど良い感じ。
150m7000円のPEラインは買えない
高品質の国内メーカー製は高くて手が出せません。
もし海外製に品質を求めて、国内メーカー並みに品質を管理要求すれば、お値段もお高くなるので意味がなくなります。
やっぱり激安品と仲良くするしかないですね。
- 『PEにシュッ!』でメンテナンスする。
- リーダーの長さをロッドの2倍にする。
などの取り扱い方や、工夫、技術でカバーすれば、予算を浮かすことができるのが、この激安ラインの魅力だと考えています。
安いので、ほつれてきたり毛羽立ちを感じたら、早めに交換できるのもメリットの1つ。
ライントラブルを減らしたい!
そんなトラブルは避けたいと言う方は、もう少し上のランクのラインを使うか、国内メーカーの高級なPEラインを使う選択肢もあります。
まあでも高いPEラインでも、石に擦れたら一発でアウトですからね。
このように高品質を選ぶか、品質を落として値段を選ぶかは自分次第ですが、できるだけお値うちで品質の良い物を、これからも探して行きたいと思います。
あ、そうそう。もし海外製の激安製品の品質が上がったら、おそらく新製品として型番を変えて値上げしてくるので、いまのように激安ラインは手に入らないかも。それも困る...。
こちらも、続けて読まれています。
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。