釣り初心者の私は、道糸(ライン)の種類が分からず、何をどうすれば良いのか迷いました。
そこで自分用にナイロン・フロロカーボン・PEの太さ、号数とポンドをできるだけ詳しく、まとめました。
※2024年 ラインの感度を補足。
目次
ラインの種類と強度の換算表
下記の換算表は、お気に入りのPEラインを元に、自分用に最適化しているので他の方が作成した表とは完全な互換性はありません。
詳しくは下記に記載しています。
※表でも分かるように、強度は各社、商品によって幅があります。あくまでも目安。
強度の換算表
ナイロン・フロロカーボンの号数とポンド表記は、1:4と覚えておくと便利。
例えばナイロン1号とフロロカーボンの4ポンド(lb)は強度が同等という目安。強度を目安に糸(ライン)を比べると分かります。(例外もあります)。
メーカーや商品ごとに、ポンドが異なるので必ず購入されたものを確認してくださいね。
PEラインは、私が良く使うデュエルのハードコア X4(PEライン 4本撚り)を基準に記載しました。
ただし一部にX8相当というがありますが、ハードコア X8(8本撚りのPEライン)も記載しています。
あくまでも、1つの目安程度に活用してください。
ナイロン フロロカーボン (号数) |
ポンド表記 (lb.) |
PE (号数) |
強度(Kg) |
0.8号 | 3lb | – | 1.4 |
1号 | 4lb | – | 1.8 |
1.25号 | 5lb | 0.2号相当 | 2.3 |
1.5号 | 6lb | 0.3号相当 | 2.7 |
2号 | 8lb | 0.4号 | 2.8~3.6 |
2.25号 | 9lb | 0.5号 | 3.2~4.1 |
2.5号 | 10lb | – | – |
3号 | 12lb | 0.6号 | 3.6~5.4 |
3.5号 | 14lb | 0.8号 | 4~6.4 |
4号 | 16lb | – | 7.2 |
– | 18lb | 1.0号 | 6~8 |
5号 | 20lb | 1.2号 | 6.6~9 |
6号 | 22lb | – | 10 |
7号 | 25lb | 1.5号 | 7.5~10 |
8号 | 30lb | 2.0号 | 11~13 |
10号 | 35lb | 2.5号 | 13~16 |
12号 | 40lb | 3号 | 15.5~19 |
14号 | 50lb | 4号 | 21~24 |
18号 | 60lB | X8の4号 | 26~27 |
26号 | 80lb | X8の5号 | 30~36 |
30号 | 90lb | X8の6号 | 35~40 |
(強度を基準に一覧表を作成・若干の誤差はあります。またメーカーによっても異なるケースも。2018年7月、お気に入りのPEラインラインを元に改訂しました。)2024年現在、基準に変更はありません。
この換算表から、PEは0.8号でもナイロンやフロロカーボンの3.5号(14ポンド)と同等の強度があることが分かります。
ラインの特徴まとめ
釣りの糸に万能はものはありません。特徴を見極めて使い分ける必要があります。
特徴 | ナイロン | フロロカーボン | PE |
価格 | 安価 | やや高い | 高い格安あり |
浮きやすさ | 浮く | 沈みやすい | 非常に浮く |
伸びやすさ | 伸びる | 余り伸びない | 伸びない |
強度 | |||
かたさ | ほどほど | かたい | 柔らかすぎる |
切れやすさ | 切れにくい | かなり切れにくい | 切れやすい |
透明度 | 透明 | ||
よれやすさ 巻くせ |
よれる | よれやすい | |
風への対応 | 風に弱い | 強風に弱い | |
飛距離 | 糸が細く遠投 | ||
感度※注1 | |||
寿命 | |||
トラブル度 | 対処できる | ||
ワーム | |||
プラグ スプーン |
※注1 感度はラインを張った状態です。PEラインは、たるむと感度が極端に低下します。ナイロンラインは、少しくらいたるんでもアタリが分かります(実験済み)。フロロラインもたるむと感度低下。
バスなどワームを使う場合、PEは不適。プラグやスプーンを、巻きながらの釣りにPEは向いている。用途によって使い分けるのがベスト。
初心者はナイロンから始めると、トラブルが抑えられます。
浮きやす、伸びやすさは○×をつけて評価していません。その理由は、使い方次第で良い悪いと単純に判断できないため。
例えばラインが浮きやすいと、根に引っかかりにくい。沈みやすいと海底の底の方の魚を釣るのに都合が良い。
伸びやすさは、○×をつけていません。伸びやすいとばれにくく、伸びにくいとアタリがとりやすい。
:最適。かなり優れている。
:ほどほど。良い。
:イマイチ。性能面で若干劣る。
:ダメダメ。性能面でデメリットが大きい。
さらに補足説明しています。
ナイロンラインの特徴
- やわらかい。
- 根がかりすると伸びるが、軽くキャストしたくらいではあまり伸びない。
- どんな釣りでも、そこそこ使える。
- 多少、たるんでいてもアタリが分かる。
- 擦れに強く伸びるのでPEラインのリーダーにも使われる。
- 万能的な糸。
- 硬め、柔らかめのロッドに対応できる。
- 強く魚が引くと多少は伸びるので、魚がばれにくい。
- 多少の風でも使える。
PEラインの特徴
- 伸びが極端に小さい。
- 糸が張っていれば感度が良い。
- たるんでいると、アタリが分からない。
- 水に浮く。
- 柔らかめのロッドでないと、バレやすい。
- 風が強いと流されて、アタリが分かりづらい。
- 伸びが少ない。
- 硬めのライン。
- 重くて、水に沈む。
- 巻きグセができる。
- 軽めのジグヘッドやアジングに使える。
- 短距離向きのライン。ボートからの釣り。小さな川や池向き。
- 比重が重いので水の抵抗が大きいので、硬いロッドを使う。
- 大きいアクションで、横向き(サイド)で巻ながらアワせる。
デメリットがメリットに!
ラインの欠点は利点にもなります。
例えば、ナイロンは伸びやすい。ラインが伸びやすいと、魚がエサを食べたときのアタリが分かりにくい。
「それはダメじゃん」と思われそうですが、ピーンと糸が張っていて伸びなければ、エサを食べたときの違和感が減るので、かかりが良くなる。
糸が浮きやすいのも同じで、デメリットにもメリットにもなります。
ベテランはターゲットの魚の釣り方に合わせてラインを交換しています。それぞれの特性が頭に入っているから、釣果につながります。
PEラインはワームの釣りには不向き。糸が張っていないときに、魚が食いついてもアタリが分かりません。
ラインはそれぞれ特性が違うので、釣り方によって変えるのが大切です。その点、ナイロンは、どんな釣り方でもソコソコ使えるので万能ラインといえます。
ヘチ釣り・落とし込みに使っている糸はこちら。>>ヘチ釣り・落とし込みに使うライン(道糸)おすすめはこれ!
ラインは買ってすぐには使えない【取扱注意】
フロロカーボンを道糸(メインのライン)に使うときは、糸がかたいので使う1週間前くらいにはリールに巻いておくのが安全です。買ったすぐに使うと、糸がほぐれて、トンデモないことに。
クセをつけるというか、馴染ませておく感じ。
ナイロンもあらかじめ巻いておくのがトラブルを減らせます。竿とリールがセットになったビギナーセットは、すでに巻いてから時間が経過しているので大丈夫です。
飛距離を出すならどのラインが最適?
初心者の方がナイロン3号で軽量のルアーやジグヘッドを飛ばそうとしても、空気抵抗が大きくて飛びません。
キャスト(投げ)に慣れてきたら、強度が強く細いラインを使うと、飛距離が出せるのでおすすめ。
こちらは飛距離と浮きやすさをイラストにしたイメージです。
- フロロカーボンは、沈みやすい特性を活かして、底の釣りに適しています。(ボトム)
- PEは、表層や遠いポイントを探るのに向いています。(トップ)
- ナイロンは、その中間で初心者が、最も使いやすい理由の1つ。(中層)
それぞれ特徴が異なるので、完璧な糸は存在しません。そこでこれらの特性を上手く利用して、2つのラインを組みあわせて活用されるのが一般的。
飛距離を出すなら
ナイロンに慣れたら、PEを道糸に使うのがおすすめ。
PEは切れやすいけれど、リーダーを使えばOK。
道糸(メインの糸)にPE+リーダー(フロロカーボン)で決まり!
- PEは強度が高くラインを細くでき、空気抵抗が低いので飛距離が出せます。
- 糸を張っていれば、感度も良く微妙なアタリの釣りに最適。
- 切れやすさは、リーダーにフロロを使うこと補えます。良いとこ取りができます。
- アジ、チヌ、シーバスなどに幅広く対応できます。
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参考 分かりにくいPEラインとリーダー太さはこれ!【結び方の動画付】
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。