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挿し木3年目で結実!でもレモンが落ちた理由と対策?

7月に着果したレモン

筆者撮影

レモンの栽培に挑戦している方にとって、「せっかく実がついたのに落ちてしまった…」という経験はとても残念なものです。

特に、挿し木から育てた若木で初めて実がついたときは喜びも大きく、その後の落果に落胆する人も少なくありません。

この記事では、筆者の経験をもとに、挿し木3年目で結実したレモンの果実が未熟のまま落ちた理由と、その対策についてわかりやすく解説します。

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未熟果の落果はなぜ起こる?レモン栽培でよくある原因とは

まずは、レモンの実が成長途中で落ちてしまう「生理落果」の主な原因と背景について確認しておきましょう。これは病気や害虫とは異なり、木の生理的な反応によって引き起こされる自然現象です。

木の生理的な未成熟(結実に耐えられる体力がない)

まだ若い木にありがちな問題です。見た目には元気に育っているようでも、木全体が果実を支える体力を持ち合わせていないことがあります。

挿し木3年目の木は、まだ十分な樹勢が備わっていないことが多く、果実を育てるための体力が足りずに落果してしまいます。

無理に着果させると、木が弱って最悪の場合枯れてしまうことも。

対策:あと1〜2年は育苗期間として、木の充実を優先しましょう。

葉数が少ない(光合成量が不足)

レモンの木は光合成で栄養を作り、そのエネルギーを使って果実を育てます。葉が少ないと、当然その力も不足してしまいます。

葉は栄養をつくる工場です。葉の枚数が足りないと、果実の肥大に必要なエネルギーが不足し、木は実を落とします。

対策:剪定を控え、若木のうちはできるだけ葉を残して育てましょう。目安は実1つに葉数40枚以上。まだ小苗で葉数がが少ない場合は、40~50枚くらいになるまで樹を充実させます。

葉数の目安:約40〜50枚(推奨)/ 実1個あたり

※柑橘類、温州みかんなどは葉数25~30枚程度が目安ですが、レモンの実は大きい場合が多く安全をみて多めに設定されます。葉数は多いほどなり疲れしづらくおすすめ。

根に蓄積された栄養が少ない

レモンの木は、春に前年に貯めた栄養を頼りに開花・結実します。地上部だけでなく、根の栄養状態も重要です。

レモンは前年に蓄えた養分を使って葉や勢いのある新梢をださせ、その葉がしっかり光合成をして花を咲かせ、果実を育てます。

根に貯蔵された栄養が少ないと、新芽の勢いが弱く葉も少なく途中で実を育てきれなくなります。

対策:前年の秋〜冬にしっかり光合成させ、緩効性肥料を適切に与えましょう。

自然な生理落果

レモンの実が落ちた

必ずしも失敗ではありません。木が自らの生理状態に合わせて調整する「正常な反応」として、落果が起きることもあります。

若木や鉢植えでは、自然な落果もよく起きます。これは病気ではなく、木が体力に合わせて果実数を自ら調整しているのです。

対策:1本の枝につき1〜2果安(葉数は1実40枚程度を目安)に摘果して、負担を減らしましょう。

生理落果を減らすための具体策

ここからは、レモンの果実が落ちるのを防ぐために、家庭栽培でも実践しやすい管理方法を紹介します。木の体力を高めることで、落果のリスクを抑えましょう。

木が十分に育ってから実をつけさせる

レモンの鉢植え

果実をつけるには、それなりの体力が必要です。若木には「休ませる」ことも大切。

挿し木苗は4〜5年目以降の結実が理想です。若いうちは摘果して、木の体力づくりを優先しましょう。樹の根元の幹

葉を多く育てて光合成量を確保する

果実1つを育てるには、たくさんの葉が必要です。必要な枚数を意識して育てましょう。

目安としては、1果に対して20〜30枚以上の葉が必要です。

日当たりと風通しのよい場所で育てる

光と空気の流れは木の健康に直結します。環境を見直すことも大切です。

日照不足や湿気は落果のリスクを高めます。南向きで日がよく当たり、風通しのよい場所に置きましょう。

水やりを適切に行う

水の与え方にもコツがあります。過湿・乾燥を避けることが落果対策にもつながります。

極端な乾燥や過湿もストレスになります。土が乾いたら朝にたっぷり水やりをするのが基本です。

肥料を適切に与える

木の健康は、土づくりから。肥料のタイミングと種類も落果に影響します。

春と秋に緩効性の肥料を与えて、木の健康と根の栄養を保ちましょう。

花や実が多い場合は摘果する

たくさん実をつけたくなりますが、木に負担をかけないためには制限も必要です。

果実が多すぎると木の負担になります。1枝に1〜2個を目安に摘果しましょう。

まとめ|焦らず木を育てれば安定収穫へ

レモンの若木で果実が未熟なまま落ちるのは、木の体力不足、葉の枚数不足、栄養不足が主な原因です。

これは自然な「生理落果」であり、焦らず樹勢を整えることが何より重要です。

今後のポイント

  • 実を育てる前に、木をしっかり育てることを優先する
  • 剪定を控えめにし、葉をしっかりと茂らせる
  • 春と秋に緩効性の肥料を適量与え、樹勢を強くする
  • 結実数が多い場合は、1〜2個に間引いて木への負担を減らす

着果してよいレモンの木の目安

     葉の枚数(葉数)

最低100枚以上がひとつの目安。

 レモン1果を育てるのに、40〜50枚程度の葉が必要と言われています。
 → 実を2個育てるなら100枚以上の葉が必要。


             幹の太さ

鉛筆より太い(直径8〜10mm以上)が理想。

幹が細いと、果実の重さや養分の移動に耐えきれず、木が弱ります。


根の状態(重要)

根張りがよく、鉢植えであれば鉢底から根が出始めている、あるいは植え替えが必要な状態が健全な根の目安です。

挿し木から2年以上経っていて、根詰まりしていない健康な状態であること。


樹勢(全体の勢い)

  • 葉の色が濃緑でツヤがある
  • 新芽が毎年元気に出ている
  • 病害虫がなく、枝ぶりがしっかりしている

 着果を控えるべき状態

挿し木したレモンの花

  • 挿し木後 1〜2年以内(根がまだ未熟)
  • 葉が少ない、色が薄い、黄変・落葉が多い
  • 幹が細い(鉛筆未満)
  • 花は咲くが、樹勢が弱く果実が落ちやすい

補足:着果させる数は慎重に

木を弱らせないため、最初の1〜2年は
→ 花は摘む or 1果までに制限が推奨されます。

挿し木苗でも、適切に育てれば3〜5年で立派な実が収穫できるようになります。
焦らず、レモン栽培を楽しんでください。

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