イチジクの挿し木は、用土をあまり選ばず、かなり成功率が高い果樹。下記は鹿沼土で挿し木。
例えば私は、こちらの用土で挿し木をしましたが、発根して年内に一気に育ちます。
- 鹿沼土(細粒、粒サイズがごちゃまぜ)
- 赤玉土(小粒、中粒)
- 培養土(肥料なし、安いもの)
- 培養土に赤玉土、鹿沼土を混ぜたもの
- 庭の土
いずれの用土でも、イチジクは発根して挿し木できました。なぜこんなに色々の土で試したのかというと、ネタのためではなく『たまたま』土がそれしかなかったから。
極端な話、剪定した枝を10cmに切って、庭にポイっと捨てて、たまたま上に土をかけたら芽があちこちから出てきました。
ここまで挿し木が簡単だったとは、さすがに想定外です。
ちなみに上記の写真のイチジクは、豊産性のヨルダンです。培養土にも種類があり庭の土も、人によって異なるのでポイントをまとめました。
イチジク挿し木!最適な土
イチジクの挿し木に重要なのは、排水性と保水性。この条件の土(用土)であれば、イチジクの挿し木は成功しやすい。
もっともオススメなのは、鹿沼土の細粒。排水性と保水性が必要十分。イチジクに限らず、野菜や草花、他の果樹(レモン、ブルーベリー)などにも使える。
プロ農家さんの挿し木、YouTubeで『園芸農家イシヅキちゃんねる』で『【暴露】5月のイチジクの様子を見ながら色々ぶっちゃけていきます』という動画で公開されていて参考になります。プロも鹿沼土の細粒ですね。
排水性と保水性があれば成功率が高くなる
先ほど見ていただいた写真のイチジク、上にヨルダンの木があり適度な日影になっている場所です。
枝を剪定したのは冬ですが、5~10cmくらいに剪定ばさみでカットして、イチジクの株本にばらまきました。そのあと、少しバーク堆肥などを入れたり、、剪定枝に土が乗り結果的に挿し木したような環境になったと思います。
挿し木はポットをプランターに入れて遮光
挿し木の成功率をアップさせるためと管理を楽にするため、ポットで挿し木してプランターに入れて、その上から遮光ネットをかぶせています。
プランターに入れる理由は、遮光ネットをかぶせるのに都合が良いのと、風で穂木が揺れると発根しづらそうなのと、根が切れたり倒れるのを防ぐためです。
私は家の北側の低いブロック塀の横に置いて、風を防いでいます。北側と言っても太陽光は3時間以上は当たる場所です。
プランターに遮光ネットをかぶせるだけだと、雨でネットが落ちるので、落ちないように細い支柱を使い下からネットを支えています。
できれば縦と横に入れると良いでしょう。私はプランターの端は石でずれないように固定しています。ネットがながければ、プランターの下に挟むと良いでしょう。菊鉢など、高さのあるプランターでもOK。
挿し木は最初の1週間は朝と晩の2回、水やりしています。
挿し木するとき、穂木を2時間くらい水に漬けなさいと言われますが、私はは鉢の受け皿に水を2cm入れて、そこに挿し木したポットを翌日までつけています。ヨーグルトなどの容器につけてもOK。
真夏のカンカン照りの時に挿し木(緑枝挿し)するときは、雨が当たらないようにして水を入れっぱなしにしています。もちろん遮光されたプランター等に入れてくださいね。このまま鉢やプランターに入れて水がなくいなったら、皿からだして水やり開始。
緑枝挿しは葉が落ちたりしますが、大抵は新芽がでてきます。
培養土は成長が遅い
培養土は、保水性が高く排水性が低いので、夏場の乾燥時期には有利になりますが、挿し木の土としては不向き。ただし鹿沼土などの割合を多くして、排水性を高めた用土は使えます。
YouTubeの『果樹栽培ch』さんが、培養土と硬質鹿沼土(細粒)を使い、イチジクの挿し木の発根率を確かめる実験をされています。
注目したいのは、穂木の乾燥防止の効果が高いことです。乾燥しやすい環境で挿し木をされるケースでは、ぜひとも取り入れて欲しい。
鹿沼土をに1~2割くらい培養土を混ぜたり、培養土100%で挿し木すると、その後の生育が良くなるという事例もあるようですが、管理は鹿沼土の方が簡単で成功率も高いと思います。
吉瀬園芸さんは、『【イチジク挿し木2024】培養土ポット挿しと鹿沼細粒トレー挿しでの有意差はあるの?』にて、培養土に鹿沼土を混ぜて良好な成果をあげられています。
培養土に1~2割くらい、鹿沼土の細粒を混ぜて2.5号ポットを使い挿し木するのも良さそうです。
まとめ:イチジク挿し木!最適な土の選び方
イチジクの挿し木に最適な条件は、排水性と保水性のある用土。これを備えた土を使えばOK。
一番、簡単なのはこちら。
- 鹿沼土(細粒)← もっともお手軽で簡単。コスパも良い。
- 培養土+鹿沼土(1~2割)
このどちらかを使い、適切に水管理をすれば挿し木の成功率はかなり高くなります。
私の場合ですと、10本挿し木すれば、9本は成功します。一般的な家庭菜園レベルですと、成功しすぎて苗が増えて、置き場所や水やりに困ります。
もし水やりが大変になったら、地植えも検討してみては?
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。