100均のLEDライトを改造する場合、大きく分けると次のようなポイントがあります。
ポイント
- 抵抗器の交換。
- LEDを高輝度(パワーLED)に交換する。
- 定電流回路にする。
- 昇圧回路を組み込む。
スペースの問題などで、改造が難しい場合もありますが、抵抗(器)やLEDを交換するだけで、寿命を大幅に伸ばしたり明るくすることができます。
改造しないと使えないLEDライト
100均で売られているledライトは、抵抗器の選定が雑。たった数時間で焼けて煙がでたり、故障するケースもブログ等で報告されています。
先日もセリアで買ってきたミニランタンを分解して調べたら、やはり抵抗があり得ないものを使っていました。
抵抗の交換例。
詳細はこちら。
>>セリアのLEDミニパワーランタンを分解!危険だから改造したよ【使用レビュー付】
>>寿命が伸びる!セリアのLEDミニランタンを改造して抵抗器を取り付けた!
明るくするだけのために、本来、使わなくちゃいけない抵抗値よりも小さなものを使って、無理して輝くように見せかけている商品は、すぐに寿命がやってきます。
まずは適切な値の抵抗器がついているか、計算かテスターで測定して確認します。あるいはこちらのページで確認してください。
次に不適切な場合、それを半田ごてで取り除いて交換します。これで寿命を伸ばすことができ、本来のLEDライトとして安心して使うことができます。
LEDを高輝度(パワーLED)に交換する
100均についてるLEDは、明るくないのに電気だけ食うものが使われている場合もあります。
コストダウンのため安いLEDが使われているから、これを明るいものに交換します。交換する場合、次の2種類の選択肢があります。
- 高輝度(超高輝度)のLED。
- 照明用に使われているパワーLEDを使う。
最近、はまっているのは、電球型の懐中電灯(豆電球)や電球型ランタンを、パワーLEDにして明るく電池の保ちも長くする方法です。
具体例>>私にもできた!電球型ランタンの豆電球をledに交換して大満足!
この方法は利点が多いのでおすすめ。電球型は一晩で乾電池がなくなってしまいますが、LEDにすると2~3日は使えるので、災害時にも安心ですね。単二の乾電池なら1週間以上は余裕で日からり増す。
定電流回路にすると明るい
定電流回路というのは、LEDを常に一定の電流を流して明るく光らせる方法です。
普通のLEDライトは、乾電池の残量が減ってくると暗くなりますが、定電流回路は電池がある程度、減っても最初と同じ明るさを維持してくれます。限界まで減るとさすがに暗くなりますが。
安全性も高くなります。
パワーLEDを使う場合、放熱を考えず爆光・激光させると、時間とともに激しく発熱します。実はこれが危険。パワーLEDは普通のLEDと違って発熱することで有名です。
パワーLEDは発熱すると内部の抵抗が下がって、さらに電流が流れやすくなります。するとさらに発熱して電気が流れます。つまり暴走してしまうわけなんです。
これは危険ですよね!
それを防ぐのにパワーLEDを使う場合、定電流回路を使うのは常識なんです。
100均のLEDライトを改造する方は、スペースの問題でそこまで組み込めないケースが多いので、発熱しない工夫が重要です。
定電流回路を使う意味、覚えておいてくださいね。
昇圧回路を組み込む
昇圧回路とは、乾電池3本は必要なLEDライトで、例えば1本で使えるようにするための回路。
乾電池は1.5Vなので4本で6V、1本だとLEDは電圧が低くて光りません。一般的にLEDは2~3.6Vくらいは必要。そこで不足している電圧を上げる、つまり昇圧するわけです。
難しそうな回路ですが、実はそうでもありません。
具体事例 乾電池1本でLEDが点灯した!昇圧回路の簡単な作り方をまとめたよ【入門編】
まとめ
電子工作は突き詰めていくと非常に難しいですが、まずはちょっとした改造からであれば、比較的、手軽に楽しめます。
という私も、初めてLEDライトを改造するときは、分解した部品を見てしばらく固まっていました(汗)
最初は抵抗を追加、交換するだけの簡単な改造から始めると失敗が少ないです。
その次はLEDライトをパワーLEDに交換。
それが上手くいったら、定電流や昇圧回路に挑戦する流れがおすすめ。
ぜひ楽しみながら、電子工作に挑戦してくださいね。私はこれからある回路図とにらめっこします(笑)
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釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。