ダイソーからパソコンやモバイルバッテリーのUSBに接続して、点灯できる電球型のLEDライトが発売されています。
お店によって品揃えが結構ちがうので、定期的に複数のお店をチェックした方が良さそうですね。
電球型LEDライトのレビューと分解
まずはいつもの箱に書かれている仕様をチェック。
- USBで接続できるので、電圧は5V。
- 明るさは約150ルーメン。
- LEDの数は10個。
- 電球色(ちょっと黄色みがかっている)。
- 消費電力は5V×1.2A=5~6W
- LED電球についているフックを利用して、つり下げて使う。
ここまで書いてちょっとびっくり。
待って待って!
もしこれが本当だとLEDは、かなり発熱しているハズで触ると熱いよ。← 直接手で触ると火傷するのでやっちゃだめ!
そもそも電圧5ボルトで、電流が1.2アンペアって、かなり大きい。まあLEDが10個で1.2Aだから1つあたり120mAということだから、パワーLEDでいえばそこそこの電流ですよ。
これくらいなら、放熱をしっかりしないとLEDの寿命が短くなるような気がする。
「でも、正直、そんなに流れないですよね?」という疑いの目を向けています。
考えていてもわからないので、早速、実際に点灯してみることに。
USB 電球型LEDライトのレビュー
早速、LED電球をモバイルバッテリーのUSBに接続すると、いきなり点灯。
まあこのLED電球はスイッチがないので、USBに接続すると電源がオンになるタイプ。コストダウンのためでしょうね。
色は、暖かみのある電球色ですね。寝室などにぴったり。
ただし私が予想しているよりも明るい。これなら小さめのテントにも使える。
大きめのテントなら2個使えば、かなり明るいはず。つり下げるタイプなので、使い勝手が悪そうですが、アウトドアや非常用としてなら活用できそう。
自宅の庭で投光器も大変だから、USBバッテリーとこの電球を持ち出すだけなら手軽にできます。
さて、いつも通り、どれくらいLEDに電流が流れているのか測定してみました。
電流が変わる
実際に測定した結果をみると、このようなバラツキがありました。
まずアンカー(メーカー名)のモバイルバッテリーでiPadも充電できる大容量タイプで、接続して点灯させると・・・
実測した電流値
- 電流値は690~700mA(5V)
- iPhone7の充電アダプタは、やはり690mA(5V)
- セリア(100均)のUSBチャージャーだと、300mA(3.8V)
私が購入した電球は、電源供給に余裕があれば、690~700mAくらいは流れるようです。
一方、USBチャージャーは、乾電池2本(3V)を5Vに昇圧しているタイプなので、300mA前後しか流せないようでが、LEDの発熱を抑えられるので、ちょうど良いかも。
定電流ではないので、このように電源アダプタやバッテリーの性能によって流れる電流に差がでてきます。
300mAですが、LEDが10個ついているので、1つあたり30mA。これなら問題なさそうですが・・・
ところで内部が気になったので、分解して調べてみることに。
分解して分かったこと
すごい簡素な感じ。基板は固定もされていません。
分解は簡単。手で少しすき間をこじ開けるだけで、簡単に基板が見られます。手持ちのLEDは5730というタイプで、おそらく仕様は似たようなもので色違いなだけのよう。
搭載されている抵抗値から計算すると、LED1個あたり最大100mAくらい流すようです。他にも抵抗(電線が細い、接触抵抗もある)があるので、そこまでは流れていませんが・・・
LEDには、チップ型のタイプの5730。抵抗もチップ型(SMD)。いずれもプリント基板に直接ハンダ付けされるタイプの電子部品。
(手持ちのled【5730】を調べると、3~3.2v 150mA 50~55ルーメン)
最近、コストダウンのためもあり、このLEDを使うのが流行ですね~
でもその一方で、1つのLEDにつき、1個の抵抗がそれぞれ搭載されている、かなり真面目な設計には驚き。これには好感がもてました。
今までの商品だったら、10個のLEDに1つの抵抗でやっていたはず。安全や寿命を考えるとありがたいです。
関連 1個じゃダメ!パワーLEDを並列にする時、抵抗はLEDの数だけ必要!
最近、寝る前にスマホを見るのに、LEDライトをつけているけど、もう少し暗いLEDライトを探していたのですが、まだまだ明るすぎる。贅沢な悩みですね!
LED電球を改造するなら
改造を奨励しているわけではありません。
いつもながら、自分で改造するときは、とってつけたような改造理由を考える必要がありました。
だから普通の人なら気にならない問題点を、わざわざ出します。
- USB接続なのはありがたいのですが、スイッチがないのがちょっと不便かも。
- バッテリーによって明るさが変わってしまう。
- LEDを交換して色味を変える。
まずスイッチは、「つけろ」ってことですぐに解決できます。
明るさが変わるのは、電流値が変わるので、ここは定電流回路を組み込みたいところですが、めんどくさいので、抵抗で電流値を300mA以下にすることにします。
こちらの記事で、明るいLEDスタンドを暗くしてみました。
そうすれば電源アダプタでも、セリアのバッテリーでも、モバイルバッテリーでも、手持ちのものなら同じ明るさになると考えたからです。
それと電流を少し抑えることで、真夏で気温が高い屋外でもLEDの発熱を抑えることができるし、(寒い冬も)バッテリーの保ちも長くできそうですから。
使うバッテリーが決まっているなら、現物あわせで抵抗を選んでスイッチで切り換えるのがよさそう。可変抵抗器をつけてもいいですが。
まあ、いまのところ改造はしない予定で、このままつり下げて使います。
あと2~3個、買っておこうかな~
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釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。