ledを2個、3個、並列に接続する場合、抵抗を1個だけ使う方もいますが、それはダメ。
必ずLED1個に抵抗は1つ必要です。
その理由は同じ種類のパワーLEDでも、実際に流れる電流は異なります。
もしギリギリで設計していると、1個に多くの電流が流れてしまい、寿命が極端に短くなる恐れがあります。
LEDはバラツキがあるから個別に抵抗が必要
LEDライトを製作する場合、手軽に電流を制限するために抵抗を入れますが、あまりオススメしません。
LEDの特性として、発熱するとLEDの内部の抵抗が下がり、設計値よりも多くの電流が流れるからです。
悪循環
電流が予定よりも多く流れると、さらにLEDは発熱して温度が上昇します。
つまりLEDはどんどん熱く、電流が多く流れ始めます。もし抵抗だけで回路を作ると、この悪循環が止められません。
電池が空になるか、どれかの電子部品が燃えたり破壊されて電流が停止するまで続きます。それがLEDなら焼き切れるかもしれません。
それを防ぐために、安全にLEDライトを点灯させるために、電流が一定に流れる定電流回路が採用されています。
良心的なLED懐中電灯やLEDランタンは、定電流回路(方式はいくつもある)で作られているはずです。
当サイトでは、こちらの定電流回路のモデルを採用しています。
参考 すぐ使える!パワーLED用の定電流回路を自作するならこのモデル!【実用編】
LEDを複数個、並列につなぐときは要注意
LEDは1個1個がばらついています。
同じ様に作られていますが、内部の抵抗が異なるので流れる電流も同じではありません。だから並列に接続すると明るいLEDと暗いLEDが見られます。
人間の目はいい加減なので、明るさを調整してしまいますが、ばらついている可能性が高い。
だから1個にだけ集中して電流が流れてしまうと、寿命が短くなってしまいます。またそのLEDが寿命を迎えると、他のLEDに今度は多くの電流が流れてしまいます。
できるだけ長く保たせるためには、個別に抵抗をつけて電流を制限しましょう。
ダメな例
回路を作る場合は、抵抗が1個なので楽ですしコストも抑えられますが、やはり手抜きですね。
良い例
それぞれに抵抗があるので、LEDの負担が減ります。
詳しくはこちらの記事で解説していますが(ledライトを改造や自作するなら抵抗はセットにしよう!百均の真似は危険!)
まとめ
並列でLEDをつなぐ場合は、LED1個につき、1つの抵抗を使う。
直列につなぐ場合は、同じ電流が流れるので抵抗は1個でOK。ただしLEDが増えると電圧が高くなるので、それはそれで面倒になってきます(汗)
私のように2個くらいなら、それほど難しくはないで問題ないですが。
2個のLEDを並列に使った製作例 >>100均のスタンド式ルーペに照明をLEDチップで作ってみたよ
LED1個につき1つの抵抗が必要になるので、ハンダ付けの数も増えますので、LEDがたくさんあると大変です。
ただし私達が、ちょっと改造する程度であれば、それほど大変ではないと思います。何千個とかLEDを点灯させる場合は、難しくなりますが。
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釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。