「ちょっとした計算ミス?」
「それとも、知らなかったあのポイント?」
最近、ダイソーやセリアなどの100均ライトを改造して、パワーLEDに交換している方が増えています。しかし、ある重要なことを見落としていると、思わぬトラブルが発生するかもしれません。例えば、LEDの寿命が予想以上に短くなったり、乾電池がすぐに切れることも。
そんなトラブルを防ぐために、今回はパワーLEDの電流制限で”あれ”をどう対策すればいいのか、詳しく解説していきます。
パワーLEDが危険な理由
パワーLEDを使った回路設計で、電流制限は欠かせないステップです。しかし、抵抗を使って電流を制限する場合、間違った設計や選定ミスによってLEDや回路にダメージを与えるリスクが潜んでいます。
パワーLEDは、明るさと引き替えにある問題を抱えることになりました。
それが発熱です。
「え?LEDって、熱くならないのがウリじゃなかった?」
たしかに。でもそれは、流す電流が10~20mAのとき。いま話題の大電流を流すパワーLEDは例外です。
悪循環の罠!発熱するパワーLED
繰り返しになりますが、パワーLEDも10~20mA程度で使うなら、ぜんぜん問題ありません。
ところが100mA以上になってくると、LEDが発熱してくるので問題が発生します。
つまりLEDは電流が小さいから発熱が目立たなかっただけで、電流が増えると発熱量が増えるので、白熱電球と同様な熱がでてしまいます。
問題はそれだけではありません。
LEDは温かくなると、内部の抵抗が低くなります。抵抗が低くなるということは、電流が流れやすくなるということ。
つまり安全のために抵抗で電流を制限したのに、パワーLEDが発熱すると計算よりも電流が多く流れて、LEDがさらに発熱します。
すると、もっと抵抗が低くなり電流が増加します。
この繰り返しで、どんどん熱くなり乾電池の容量もあっという間に空っぽに使い果たします。
その前にLEDが限界を超えて百数十度にまで発熱して、一気に寿命を迎えてしまいます。
もしこのとき、パワーLEDの近くに燃えやすい物があると、それが発火して火事になる危険性も考えられます。
それを回避する方法が定電流方式。
定電流というくらいですから、ある一定の電流でパワーLEDを点灯させる方式です。制限抵抗の方式とは違い、安定して電流を流してくれます。
乾電池の容量が低下して電圧が落ちても電流回路が、電流がある範囲になるように頑張ってくれます。
若干は低下しますが、発熱して電流が一気に流れる心配もありません。
回路はそれほど難しくないので、ぜひ一度、作って試してみてください。
詳しい回路や部品などは、こちらにまとめました。
参考 すぐ使える!パワーLED用の定電流回路を自作するならこのモデル!【実用編】
実際に定電流で作ったときの事例です。>>簡単!豆電球の古い懐中電灯が最新のLEDライトに改造できたよ!
手軽な方法も紹介しています。
まとめ:パワーLEDを抵抗で電流制限
抵抗で電流制限をする場合は、LEDがあまり発熱しないように電流を少なくするか、放熱板をつけるようにしましょう。
私は60~90mA程度で、放熱板付きのパワーLEDを使っているので、今までトラブルになったことは今のところありません。
触っても熱くないですからね。
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釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。