この商品、結論からいうとめちゃくちゃ明るくてまぶしい!
寝室のベッドに取り付けるつもりで、ダイソーのCOB クローゼットライトを購入しました。(セリアにも同等品あり。)
- 連続点灯時間:約12時間
- 単4乾電池 3本使用
- 背面にフックを掛けられる穴が開いているので壁掛けにできる。
単4がちょっと気がかりなのと、点灯時間が12時間前後なのも、ちょっと気になりました。
そこでいつものように、感想と、分解・電流測定をしてみました。
目次
COB クローゼットライトのレビューと分解
とにかく明るい!
私なら爆光と言えるレベル。(個人的な意見)
もしこの明るさで12時間も点灯できるなら、かなり魅力的な商品でしょう。連続点灯できるなら。
でもなんか、またやばそうな雰囲気がしてきた・・・
ココが良いポイント
光のムラがない。
細長いレイアウトのCOB(LED)で、光のムラがなく自然な光に見えます。光の広がりは180度近い感じですね。
明るすぎるけど、何か捜し物をするのに十分。文句なし。
クローゼットの壁に掛けて使うのも良いのですが、これだったらスマホなどで小物の写真を、撮影するときの補助光としても十分に使えそう。
ちょっと工夫すれば、小型のスマホ用の三脚に取り付けることもできるので、追加で購入したくなりました。
COB クローゼットライトの明るさを数値化
まいどいつもの測定ですが、初めての方もいらっしゃると思うので簡単にイラストで解説。
いつもの測定方法
LEDライトを照度計の真上20cmのところで点灯。
すごい近くで測定していますが、これで明るくなければ遠くなんて照らせない。ということで、近距離で調べています。
- 実測:最大510Lux(ルクス)(測定時の電圧4.73V)
同じダイソーLEDヘッドライトが2180Lux(ルクス)だったので、それと比べると数値的には暗いですが、こちらはクローゼット全体を明るく照らす目的で作られているので十分な明るさがあります。
このように数値だけではなく、ライトの特性にも注意する必要があります。ぶっちゃけ真っ暗だった部屋で点灯させると、まぶしいくらい。
これも明るい。
分解して改造
なんか単四3本で爆光なので、またヤバイ感じなので、早速、いつもの儀式、分解・改造しちゃいました。
ネジをとりカバーをあけるとこんな感じ。
さらに分解していくと・・・抵抗とスイッチが見えます。
抵抗は3Ω(5%)。
なかなか大きな抵抗で、私は使ったことがないけど。大丈夫かな・・・
COB(基盤に直づけされたLED)が1つ。実際には小さなLEDが9個という感じですが・・・
電圧は乾電池が3本なので、新品なら約4.5V。
配線などの抵抗もあるので、抵抗3Ω+アルファということは、計算上は300~400mAくらいは流れそう。
ほんと、大丈夫なのか不安になってきたよ。
電流の実測値
実際に乾電池からLEDに、どれくらいの電流が流れているかを測定しました。
2個目も個体差を調べたくて測定したら、意外にもほぼ同じ結果に。たまたまだと思いますが・・・
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電流:387~400mA前後。数値が多少、ゆらぎます。
ちなみに3個購入して測定したら384~394mAでした。
※上記のテスターの10倍した値(別の回路を通して測定)。
誤差があるので、あくまでも参考値くらいに考えてください。やっぱり。かなり明るいと思ったら、かなり流れていますね。
手で触ったときは、やけどするかと思いました。真冬に測定しているので、手も冷たくよけいに熱く感じたのだと思います。
パワーLEDの1Wよりも明るいハズですね。まぶしすぎて、乳白色のカバーを外した状態だと、離れていてもまともに直視できないレベル。
でも単4が3本なので、温度や使用条件にもよりますが、1個800mAhとすれば、3本で2400mAH。
カタログ上は12時間ですが、単純計算で6時間も点灯はできないと予想しました。
定格はどれくらいか分かりませんが、私はその前に点灯時間を15時間くらいにしたい。あそこまでの明るさは求めていません。
ということで、定電流回路にするか、電流を制限する抵抗を追加するかして、電流と明るさを少し絞ることにしました。
※100円ショップのこの手の商品は、個体差が大きく物によって変わる可能性があります。たとえば配線の抵抗が私のものより大きければ、電流は小さくなり多少は暗くもなります。
電流を制限する
点灯予想時間が6時間なので、これを15時間にするなら、
15÷6=2.5
電流を1/2.5に、つまり400mA÷2.5=160mAにすればOKのハズ。
そこで抵抗を計算すると9.4Ω。すでに3Ωがあるので、後付けで6.4Ω前後を取り付ければ、電流は160mA付近になるはずですが、配線などの抵抗もあるので少し小さめでもOK。
明るさがどれくらい変わるのか、実際には可変抵抗器を取り付けて確認しました。
電流の実測
可変抵抗器を元からついている3Ωに直列に接続して、実際に電流を測定しました。
というか、決めた電流を流したときの抵抗を読み取ったのが正しい。
何度も繰り返しになりますが、あくまでも参考値程度に見て下さい。手持ちの抵抗や測定器の誤差、気温なども影響するので、同じ結果にはなりません。
また電子部品の個体差もあったり、設計が変更になったり、ハンダ付け、線の太さや長さなども影響するので変わります。
明るさチェックと抵抗の決定
人間の目はいいかげんなので、私の主観でチェックしました。照度計を使っても良いのですが、電流を少々いじっても、劇的に変わらないんですよね。
ということで、80mAで私の用途としては十分なので、これに決定。
ちなみに可変抵抗の読み取りでは、23.2Ωなので、3Ω分引いて、20Ω前後で近いものを取り付けることに。
まあ、ここまでくると面倒になってきます。定電流回路の場合は、さらに時間がかかるので最近は、だんだんとやらなくなってきました。
ちょうど手持ちに20Ωがあったので、それをハンダ付けして電流を測定しました。
単純にテスターで測定しているわけではないので、測定の単位も違います。8.0になっていますが、電流は80mAです。
おおよそ設定した80mAになりました。
ピッタリ合うと気持が良いですね~。実際には抵抗の誤差と測定誤差もあるので、3~4mAは違うかも。まあ許容範囲です。
これくらいなら20時間は余裕で点灯できるハズ。
電圧が下がると電流も下がる
抵抗で電流を制御しよういうやり方は手軽でコストも安いのですが、電圧が下がると電流も小さくなり暗くなる欠点も。
先ほどより電圧が少し下がった4.47V(乾電池)で、同様に点灯させて電流を測定してみました。
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結果は68mA(テスターの数値の10倍で読み取る)
目が慣れてくると68mAでも明るすぎますね。寝室で寝る前にちょっと使うなら、乾電池がへたってきてちょうど良い感じになりそう。
もし明るさが変わるのが嫌なら、定電流回路を組み込めば実現できます。
定電流回路を組み込むなら
明るさから80mAになったので、乾電池2本でも駆動できそうです。
もし定電流回路を組み込み、明るさを安定させたいのであれば、電池ボックスの1つに回路を組み込みます。
上手に電子部品を配置すれば、ギリギリ乾電池1本のスペースに入りそうですが、私は自信がありません。
単3乾電池だったら、余裕だったのですが・・・
と思っていたら、意外と空間がありました。
ぴったりはまっていないですが、定電流回路を組み込むくらいのスペースは十分にありました。それでもやらないですが(笑)
まとめ
3個 買いました!
COB クローゼットライトは爆光ですが、改造しないで長時間の点灯は私は不安。
やはり電流を制限して、COB(LED)を余裕で使いたい。
ということで抵抗を20Ω追加して、電流を80mAに絞りました。これで長時間の点灯も可能になり、COB(LED)の焼き付けや寿命の心配もないでしょう。
ただ改造は奨励していませんので、ちょっと使い古した乾電池・マンガン乾電池での使用をオススメ。これなら電流が低くなるので。
光の質は気に入ったので、使えますよ。
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。