ブルーベリーの接ぎ木、成功のカギは「時期選び」!・・・果樹全般だとは思います。
「ブルーベリーの接ぎ木を試したけど、うまくいかなかった…」そんな経験はありませんか?
実は、接ぎ木の成功率は「適切な時期」を選ぶことで大きく変わります。本記事では、初心者でも失敗しにくいブルーベリーの接ぎ木の最適なタイミングと、避けるべき時期について筆者の経験をもとに解説します。
ブルーベリーの接ぎ木に最適な時期とは?
ブルーベリーの接ぎ木は、成功率を高めるために適切な時期を選ぶことが重要です。一般的に、
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3月頃(中間地):樹液が動き出し、接ぎ木に最適なシーズンとされています。
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最低気温が氷点下をあまり切らなくなったタイミング:新芽の動きに合わせて、適期が変わる可能性があります。
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筆者の経験では2月:新芽が3月初旬には動き出すため、それよりも早めに接ぎ木を実施(筆者は中間地でも温暖な地域)。
気候や地域によって適期は異なるため、自分の地域の気温や樹木の状態を観察しましょう。
※鉢植えの場合なら、霜が降りない軒下や不織布を巻いておくと安心。さらに接ぎ木部にアルミホイルなどを、ふわっとかぶせておけば完璧。
ブルーベリーの接ぎ木が可能な時期
ブルーベリーの接ぎ木は、最適な時期以外でも行うことが可能ですが、成功率にはばらつきがあります。下記は一般的には行いませんが、やってできないこともない・・・くらいの感じ。
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3月~7月、9月~10月初旬(中間地):真夏を避ければ接ぎ木は可能。ただし適期と比べると、手間がかかりますし成功率も下がる傾向に。例えば夏は直射日光が当たらないような対策、秋は霜や寒さ対策は必須。鉢植えなら、室内の南側の窓辺などに置く等。加温は必要なし。
高接ぎ以外は、台木が枯れるリスクあり。あまりおすすめしません。4月~10月に接ぎ木される方は、実際にはいらっしゃらないと思います。9月以降は、筆者もテストでする程度。無理にその時期にする理由がないため(筆者はぶどうで6~7月、柑橘系で9~10月初旬に成功した事例あり)。
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1月の冬季高接ぎの成功例もあり。
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冬の低温期にはリスク:成功しても、真冬に枯れる可能性があります。その地域や気温にもよるので、やってみないと分からない。
失敗しやすい時期と注意点
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8月初旬の真夏はNG:筆者は成功したことがありません。つまり全滅。
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台木が枯れるリスクが高まる。
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高温環境(35℃~40℃)では、筆者は成功例なし。小苗のポット苗で接ぎ木したら台木10鉢程度が全滅。筆者の環境では、日当たりが良い場所は45度近くになることも。小苗の台木10鉢程度が実際に全部枯れました。台木は日当たりの良い場所と半日陰で管理しましたがすべてだめ。水管理はしっかり行っていました。
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強剪定のようなダメージが加わることで、枯れやすくなる。少なくとも小苗で熱帯のような気候の場所は避けるべき。涼しい高地なら可能かも。
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高接ぎは工夫が必要:
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暑い時期はアルミホイルなどを巻くと、成功率がアップ(経験より)。
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高温時期は台木は枯れなくても、接ぎ木が成功しづらい(筆者は全滅)。
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まとめ:ブルーベリーの接ぎ木の適期
ブルーベリーの接ぎ木は、
- 2~3月初旬頃がベストシーズン(地域差あり)
- 冬季(1月)でも成功例あり
- 6月~10月(8月を除く)でも可能だが、気温と管理が重要
- 真夏(8月)はリスクが高いため避けるべき
- 成功率をアップさせるコツとして、前年の秋に台木予定の苗にお礼肥え(肥料)を与えて栄養を蓄積さえると成功率がアップしやすい。
- 穂木は勢いのあるシュート(前年に伸びた元気のある太い枝)を穂木に使うと成功しやすい。
- 暑い時期は、アルミホイルなどで直射日光から穂木を守る。
成功率を上げるためには、適切な時期を見極めることがポイントです。地域の気候や樹木の成長サイクルを把握し、最適なタイミングを見つけましょう。

釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。