父親か母親のどちらかが天然パーマの場合、産まれてきた子供の髪にパーマがかかる確率は非常に高いことが分かっています。
これを優性遺伝と呼んでいます。
「天然パーマなんてダメじゃん!」という人もいますが、本当にそうなのでしょうか?
生物としては優秀な遺伝子という意見もあります。
優性遺伝と劣性遺伝
学校で習ったらしいのですが、すっかり忘れています(汗)
遺伝については、マメを例に習いましたが、ここでは優性遺伝と劣性遺伝の視点から解説しています。
優性遺伝の方が発動しやすい
母親の遺伝をSS、父親の遺伝子を仮にSPとします。(学校ではAとaとい説明だったそうですが紛らわしので。)
- Sはストレートの遺伝子
- Pはパーマの遺伝子とします。
お母さんはストレートの髪の毛の遺伝子しか持っていなくて、父親は両方の遺伝子を持っていると仮定します。
普通ならストレートの髪の毛が4人、天然パーマの子供が1人、産まれてきそうですが半々になる可能性があります。天然パーマの遺伝子は、それだけ発動されやすいといえます。
(学術的なものではなくイメージ図です)
優性遺伝と劣性遺伝がありますが、天然パーマの遺伝子とストレートの遺伝子があると、天然パーマの遺伝子の方が強く表れる優れた性質を持っているので優性遺伝と言われます。
遺伝子が優れているというわけではありませんが、より強く個性が出やすいと考えてください。
例えば白い絵の具と赤い絵の具を同量まぜると、赤い色を強く感じます。天然パーマは、それと同じです。
進化で生き残った天然パーマ
人間の遺伝は太古の昔から、有用な遺伝子を持った人類が生き残って現在に至ります。
天然パーマや癖毛、縮れ毛の人は全体の半数とも6割とも言われています。それくらい多いのは、必要な時代があったのではないかと考えられます。
例えば極寒の地では、ストレートの体毛では、寒さをしのぐのは大変不利です。いまでこそ体毛は脇や髪など一部しか残っていませんが、昔は体全体を覆っていた動物でした。
そのため生存に有利な空気を体にまとえる天然パーマのような体毛が必要だったと推測しています。
つまり生きるために人間は、いまだに毛をストレートのぺちゃんこな髪ではなく、ボリュームを出せる天然パーマの遺伝子を残しているのではないかと考えます。
熱帯地方でもふわふわの毛の動物がいるのはなぜ?
毛がふわふわのメリットは保温性が高いというだけではありません。
紫外線
熱帯地方は、日本よりも紫外線が3~5倍もあります。北海道と沖縄で比較しても紫外線は2倍違います。
このようなことから、天然パーマのようにふわふわした毛の方が、光をより遮りやすいのも利点です。
水辺にする毛が薄い動物は、毛の代わりに紫外線を遮る硬い皮膚を持っています。進化ってすごいですね!
まとめ
天然パーマが子供に遺伝しやすい理由は、寒さや紫外線から身を守るために進化に名残。
『くせ毛が人類を守ってくれていた』ということです。
今度、何十万年、何百万年かかけて、次第に毛の必要性が無くなると、体全体の毛が無くなり男性も女性もスキンヘッド(丸坊主)になるかもしれませんね。
あれ、どこかで見た宇宙人のような姿に近づいているかもしれませんね。ちょっと怖いかも。
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。