「ウナギ釣りは禁止!」
「絶滅危惧種なのに、ダメ!」
そんなことをいう方もいるようです。たしかに一理あり。
だからこそウナギが、将来、絶滅する可能性があるということで、完全養殖の研究がされています。
すでに実験室的には、完全養殖は成功していますが、コストが高すぎて商業としてはもう少し時間がかかりそうです。
近い将来、クロマグロなどと同じ様に、ウナギの完全養殖は確立されるもとの私は期待しています。
目次
釣りを禁止しても無意味?
ウナギを専門に釣りをされている方は、釣り人口のごくごくわずかだと思います。
それよりも商業的に、稚魚であるシラスウナギを細かな網で根こそぎ獲っているのが、よほど問題のような気がしますが、なぜか叩かれています。
私は狙ったことはありませんが、河口付近で釣りをしていて、釣れたことは希。偶然に釣れるほど、簡単な釣りではありません。
やはり専門的に狙わないと、ウナギは釣れないでしょう。
では、釣り人が釣ると、ウナギは絶滅するのでしょうか?
釣る数なんて無視できる
YouTube 釣りいろはさんの動画『【衝撃】近所の用水路で大うなぎを釣り上げろ!』
仮にウナギを専門に狙う人がいて、1年で100匹を釣ったとします。← 根拠がないけど。
専門に狙う素人の釣り師が、日本に1000人と仮定。(そんなにいるかな・・・)
1年で10万匹、減ることになります。
漁獲量をトン(t)に換算してみましょう。
だいたい1匹150~200gと言われているので、ここでは200g、0.2kgとします。
10万(匹)×0.2(kg)÷1000(トンに換算)=20トン
ちなみに天然ウナギの漁獲量は100~200トン。1割も釣ると、獲りすぎのように思いますね。あくまで机上の計算。
ところが、プロの養殖をされる方は、稚魚(単に”しらす”という方も)のときに、ごっそり億単位の数の稚魚を獲っています。だから天然ウナギが減少する大きな原因と考えられるのですが。
もし、ウナギの数を増やそうと思えば、プロの捕獲を禁止するのが割きで、はるかに効果的だと思います。
所詮、アマチュア釣り師の影響なんて、プロに比べるのも申し訳ないレベルです。
天然ウナギの生息数(資源量)って、実は分かっていない?
1つ、大きな疑問があります。
こちらのグラフを見ると、
ニホンウナギ 内水面漁業・養殖業魚種別生産量累年統計(種苗採捕量)(1957年-2012年)
詳細グラフはこちら。
1957年と2012年のシラスウナギの捕獲した量を比較すると、204トンと2トン。
1/102(102分の1)と分数で書くとイメージが湧きにくいですが、204-2=202トンもの差があります。
お小遣いが20400円だったのに、それが200円になったと考えれば、激減でしょう?
もし、これが本当だとすると、ウナギの希少性は相当なもの。1匹10万円くらいしてもおかしくないけど・・・・
だけど、そうはなっていない。何か、おかしい。
- ホントに、激減したの?
- それとも昔は、それくらい獲らないと、育てられないくらい技術が低かったの?
もう1つ分からないことが・・・
いろいろ調べたのですが、天然ウナギの生息数が、一体、どれだけいるのか?
騒いでいる割には、実は、ほとんどデータとしては、分かっていないようなのです。
「じゃ、適当に騒いでるの?」ってこと。それとも、何かの利権なのかな。知らないけど。
なんか稚魚の捕獲量だけで、結論づけている気がする。
あくまでもシラスウナギの漁獲数が減ってきたから、親も減っていると推定しているだけのような。
根拠が素人目にみても、おかしい。
ここも、調査がされていません。
あくまでも大型の河川などでの話しで、小さな川はたくさん日本にあります。そこで生息している鰻は、実はかなりいるのではないかと考えている方もいます。
ウナギを年間、数百匹、釣り上げる方もいますが、普通に1本の竿で釣りをしているだけで、そんなに釣れるのです。(釣れない日もあるでしょうけど)
漁師さんのように、何百本もの針を河川に沈めて、釣り上げているわけではないのですから。もしかしたら、隠れウナギがたくさんいたりして・・・
ということも、資源としてカウントされていないようです。
絶滅危惧種なのに・・・そんなに釣れるのが、何かおかしい、ひっかかる。
釣らなくてもウナギは減る原因
「釣り人が釣る鰻の数は、多くない」と、私は考えています。
それよりも、ウナギの生育環境が悪化している方が問題。
物理的に遡上できない。
さきほど紹介した、釣りいろはさんの動画の用水路も、コンクリートで固められていますね。
まあ、いまはコンクリートの下に魚の隠れるところを設置しているハズなので、多少は住みやすく改善されていると思います。行政に期待!
何とか小さな魚が登ろうとしていますが・・・鳥のエサになっています。あの中に、シラスウナギなどは、いないのかな?
魚道みたいなものを設置している川もあるけど、全部の魚が魚道を発見できるわけではないと思う。
本気で、絶滅を防ごうと思うなら、河川の管理のあり方を早急に議論して、実行しないと間に合わないかも。
生息地、全域で調査すべき
生息域というのは、日本中の大小、全ての河川、小川までが調査対象です。
災害との兼ね合いもあるけど、ウナギを本気で増やそうと思うなら、早急に日本全国の小さな川、小川まで含めて、ウナギ(他の魚も)が遡上できるのか調査すべき。
河口堰など、超大型の建築物が設置され、シラスウナギに立ちはだかっています。あれも、魚が遡上しにくくしているはず。
釣り人が釣って減る数より、環境破壊で減る数の方が多いのは、想像できますよね。
- 生息数
- 生息環境
最低限、この2つを調査すると、生息数が多いところ、少ないところがあれば、そこからウナギを増やす、ヒントが見つかるかもしれません。
疑問
そもそも日本で成長した親のウナギの子供が、また日本に戻ってくるのかな?
実は隣国に遡上していたりして・・・
日本にやってくるシラスウナギは、他国の親が生んだウナギだったりして。遺伝子調査で分かると思うけど。
調査が簡単にできるようになった
「そんな、全国で調査って、莫大な費用がかかるでしょう?」
もちろん、人件費、調査費用は必要になります。
実は、近年、科学の革新的な進歩で、いちいちウナギを捕獲しなくても、水を採取するだけ。
その水から、含まれている遺伝子情報を解析すると、生育数の概算が分かるようになりました。
採取した周辺、数百メートルにいるウナギの生育数が、ある程度、予測できるようになっています。
「すごくないですか!」イチイチ、ウナギを捕まえなくても、生育数が分かる技術って。
もし、本気で調査する気があるなら、この最新技術を使えば、ウナギの生育数を概算で出せるハズです。
早急にやって欲しい。
あ、すでにやり始めているかも。
天然ウナギの漁獲数が減った本当の理由?
ところで天然ウナギが減ったとされる根拠、もっと詳しく調査した方が良いかも。
- 天然ウナギを専門に捕獲する人が、高齢化して漁獲数が減ったのも、原因の1つかもしれません。
- 異常気象(高温)で減少している。
- 病気説。
- 海流が安定しないため、稚魚はたくさんいるのに日本に近寄れない。→ 海洋を調査。黒潮大蛇行の影響。
- シラスウナギの遡上する川がコンクリートで固められて、生育に適さない環境に変化した。→ 全国で調査の必要性。
釣り師が釣ったくらいで、ウナギが絶滅するのはあり得ないと思います。
モラルの問題で釣るな?
「絶滅危惧種なのに、けしからん!」
論理的な思考ではなく、モラルの問題、あるいは感情的にダメだと言っているのでしょう。
ここまで記事を書いていますが、私がこれまで釣ったウナギは、たぶん子供の頃に1匹、2匹くらい。
どちらかというと、アナゴが釣れてしまいます。
たぶん、これからもウナギを専門に釣ることもないでしょう。
もし、釣りがダメだというなら、「ウナギを食べるな!」と、訴えた方が自然だと思います。
釣って食べる数 < 釣り以外で食べる数
まあ、私は専門的にウナギは釣りませんけど。
釣りができない場所だらけ
もし私がウナギを釣ろうとすると・・・
- 駐車場があるところ。
- 足場が良い、安全な所。
- ウナギが良そうなところ。
これらを最低限、満たしているのが条件です。
ところが実際の河川は、駐車できない場所が大半。崖や、草むらで怖いところもあるし。
釣りユーチューバーが釣っていますが、おそらくウナギがいる大半の場所は釣りができないので、相当量の数が生き残っているはずです。
たぶん、河川で釣りができるのって、0.0・・・1%。計測不能なくらい、多くの場所で生きているはず。
だから釣り禁止しても、大して変わらないでしょうね。それより、先にやるべきことがあるのでは?
ウナギを食べるの禁止
もしウナギが減っているのが、人間が捕獲するのが原因だったとしたら、
- ウナギが増えるまで獲らない。(プロ、釣り)
- ウナギを食べない。
ウナギの捕獲・販売を5年、あるいは10年以上?・・・禁止して、増加の効果を確認するしかないと思います。
釣り人だけに我慢を強いても、効果はない。
だけど、それを実行できるか、いまは疑問。
禁止した責任は、誰がとる?
「ウナギの捕獲、食事は禁止」という、単純な話で終わらない。
税金が投入されるから。
「なんで?」
当然、それで商売して生計を立てている方も多数いらっしゃいます。
ウナギ専門店は倒産し、その従業員は解雇。炭(すみ)業者も大打撃。
さらに問題なのは、ウナギを料理する技術伝承は、大半が破壊される。
それらを防ぐ政策に、莫大な補助金など税金が必要になるでしょう。
もし根拠がハッキリして、本当にウナギが絶滅してしまうことを考えると、これは仕方のないことです。
しかし、その前に、しっかり調査してからでないと、相当な経済的な損失が発生して、大きな責任問題に発展します。
だからはやく調査して、結論を出して欲しい!!
禁止する手順は間違えないで!
ウナギ関連の漁業関係者、ウナギ専門店などへの、業界団体への説明・資金的な援助などは当然、先に決定してから、禁止すべきです。
でも、本当に絶滅するのか?
それを、早急に調査すべき。
ちょっと、気になる記事を見つけました。
売れ残りのウナギの行方
絶滅危惧種なのに、スーパーで売れ残っている。
「なんで!?」
絶滅危惧種だから、本来は高いハズなのに、それほど高くない。
世の中、疑問だらけ。
漁獲高が昭和40年代と比較すると、激減しているハズなのに、それほど高くはなっていないのが疑問。
「もしかして、昭和の時代、獲りすぎて捨てていたんじゃないか?」
そんな、もったいない疑惑も。
「まさか、捨ててるんじゃないよね!?」
漁獲量が激減している割には、手軽に手に入るのが、その証拠。
なんか、世の中、不思議。
輸入しているらしいけど、スーパーで普通に国産が手軽に手に入るし・・・
高い、入手しにくいのは、『土用の丑の日』くらい。
なんか、おかしい。
まとめ
ウナギ釣りはダメ?
繰り返しになりますが、ウナギの絶対数を考えても、釣り人がウナギを釣らないくらいで、増加するとは思えない。
やるならプロの方を辞めさせるべき。
食べないように、禁止すべきです。
それと合わせて、釣り禁止を訴えるのが、自然な流れだと思います。
なんか、順番が逆だと思う。
そもそもウナギを食べず、獲らないで、本当に増えるのか?
もしそれで増えなかったら、一体、誰が責任をとってくれる?
「原因は他にありました」では、大問題になります。一刻も早い調査と研究をお願いします!早急に。国が予算を短期に、何百億でもかけてドカーンとかけてやってもらいたい。
生育環境が悪化していたので、食べず、獲らなくてもウナギが増えませんでした。申し訳ございませんでした。ではすまない。
それらも綿密に、いますぐ調査・研究してください。(すでに、調査中かも)。
根拠、早めに示してください。
もし、環境の問題だとしたら、資源を使わずビルや街を建てるのをやめ、(科学)技術を捨てて、原始時代に戻らないとダメかもしれません。
まあ、無理でしょうけど。
一番現実的なのは、ウナギ1匹が産む卵が500万個とも言われるので、完全養殖、早く成功して欲しいな~
他の根魚なども、低価格で完全養殖できないかな。
とか、いろいろ考えていたら朝の4時過ぎ(汗)
寝ます。
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釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。