「電子部品の保管で最適な湿度って何%くらいが良いのでしょうか?」
答えは・・・
「湿度はできる限り50%に近づけることが理想です!」(後述)
この記事では、湿度対策のためにおすすめの方法をご紹介します。この方法を使えば、抵抗やコンデンサ、ICなどの電子部品をサビから守り、長期間使用しない場合でも安心して保管できます。
私自身、電子工作を始めたとき、部品がどんどん増えてどう保管すべきか悩みました。必要な部品だけ注文しても、使用しない期間が長くなると劣化が心配になりますよね。
そこで、いくつかの保管方法を調べたところ、簡単にできる裏技も発見!ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
電子部品の保管方法
湿気は可能な限り、これから紹介する3つの方法で減らします。(この記事では2つをまとめています)。
日本は四季があり6月の梅雨時期を中心に湿度90%を超える日も。窓際や荷物の置かれた場所は結露しやすくなります。
さらに雨の日に電子部品を出しっぱなしにしていると、徐々に表面にさびがでてきます。そうなると抵抗が増えて、接触不良で動作の不具合を起こします。
身近なところでは十円玉や五円玉も、表面が酸化して輝きがなくなりますが、あれも表面の錆びが原因。
電子部品を扱う専門の工場では、湿度も温度も常に一定に保つ何十万もする高価な保管庫がありますが、個人ではそこまで無理。
そこで大事なのが湿度を極力下げる工夫。そこで使うのがシリカゲル!
シリカゲルで湿度を下げる
私は電子パーツを保管しているところに、シリカゲルも一緒に入れて湿度を下げるように工夫しています。
でもただ入れるだけじゃダメ!
部屋の湿度は予想以上に高く、1日で家全体では何リットルも除湿しても追いつかない日も。シリカゲルを使っても管理が悪いと、たった1日で効果がなくなります。
そこで電子部品を袋に入れて出来るだけ湿気の多い空気の量を減らして、シリカゲルを入れて湿度を下げます。
目標は湿度50%。あくまでも目指すイメージでOKです。
シリカゲルは、ドライフラワー用がお徳なので活用しています。>>シリカゲル
ちなみにシリカゲルは上手に再生すれば、繰り返し何度でも使えます。一度購入すれば、電子パーツの保管程度の使い方であれば、半永久的に使えるのでおすすめ。
その再生法についても、先ほどのシリカゲルの項目で紹介しています。>>シリカゲルの再生法
その他にも真空にするという方法もあります。
湿度を下げ過ぎると、静電気が発生して電子部品を破壊する恐れがありますが、それを気にするあまり湿度が高くなるとサビてしまうので要注意。
真空にするとサビない
真空にすると電子部品をサビから守れます。
湿気を含んだ空気があるから部品がサビます。だったら空気を抜けばOK。
そもそもサビは湿気と酸素が問題ですから。生鮮食品も電子部品もそういう意味では共通点があります。食品も空気に触れると劣化して腐ります。
でも工場ではないので、真空ポンプや専用の保管庫は必要ありません。家庭用で使えるアイテムを使えば、手軽に真空にできるからです。
そこでまでしなくても、『簡単!真空パックを安く抑える方法【裏技付】』の方法を使えば簡単にできます。
この方法を使えば電子部品から食品まで、手軽に真空できるので保存期間を大幅に伸ばせます。
詳しくは下記まで。
これなら家庭用品を使えるので、コストはわずか。
まとめ:電子部品の保管方法
- 電子部品は、5℃〜30℃の普通の温度で保管しましょう。
- 湿度は40%〜70%が理想です。湿度が高いとサビが出て、低いと静電気が起こりやすくなります。
- 参考:電子部品の信頼性評価ガイド
(失敗事例から学ぶ評価実務)
静電気対策
- 静電気は電子部品にダメージを与えるので、静電気防止袋や専用マットを使いましょう。
- 作業場所の湿度を上げるために、加湿器を使うのも効果的です。
直射日光と温度変化の防止
- 日光が当たる場所に部品を置くと、熱で傷んでしまいます。
- 温度が急に変わると結露ができて、部品がダメになることがあります。
長期保管の対策
- 6か月以上保管する場合は、密閉容器や真空パックを使うと湿気を防げます。
- シリカゲルなどの乾燥剤を入れるとさらに効果的です。
整理整頓
- 部品ごとにラベルを付けて整理し、必要なときにすぐ取り出せるようにしましょう。
- ジップロックや仕切り付きの箱を使うと、部品が見つけやすくなります。
こちらで紹介しているグッズを使えば、さすがに静電気から電子部品を守れます。
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。