
ブルーベリーの簡単で失敗しにくい地植え方法【2026年版】をまとめました。
近年は夏の高温化や雨不足の影響で、鉢植えの水管理が大変になり、「水やり回数を減らしたい」「管理を楽にしたい」という理由から、地植えを検討する方が増えています。
ネット上ではさまざまな地植え方法が紹介されていますが、この記事では初心者でも再現しやすく、効果が出やすいシンプルな方法に絞って解説します。
目次
ブルーベリーの簡単な地植え方法【基本】
ブルーベリーは根鉢がしっかりしていれば、基本的に地植えは通年可能です。
中でもおすすめの時期は9月頃(気温が下がり始める時期)。この時期に植えると、冬までに根が張り、翌春からの生育が早くなります。
地植えで失敗しない3つのポイント
ブルーベリーは「水はけ」と「適度な保水性」の両立が重要です。
過湿は嫌いますが、乾燥しすぎるのも苦手なため、植え場所の性質によって対策を変えます。
- 高畝にして根が水に浸からないようにする
- 雨水が流れる溝を作る
- 鹿沼土・日向土を混ぜて排水性を改善
- 畝を低めにする、または少し掘り下げて植える
- 硬質鹿沼土・赤玉土を混ぜて水持ちを改善
- バーク堆肥・ココチップでマルチング

砂地のように水がすぐ抜ける場所では、真夏の乾燥で枯れるリスクがあります。地植えでも保水対策は必須です。
また、土壌中の害虫(ネコブセンチュウなど)が多いと生育不良の原因になることがあります。
ブルーベリーの地植え手順と土作り
数本だけ植える場合は、「地面を大きな鉢に見立てる」方法が簡単です。

植え穴は、鉢の高さより約20cm深く掘ります。
鹿沼土とピートモスを1:1で混ぜ、底に10cmほど敷き、元肥(マガンプなど)を入れ、その上にさらに10cmほど土を戻します。

全体の2/3ほど土を戻した段階で、コガネムシ対策としてダイアジノン5を規定量入れ、軽く混ぜます。
苗を置き、残りの土を戻して植え付け完了です。
植え付け後はたっぷり水を与え、最初の1週間ほどは乾燥具合を見ながら水やりします。過湿は根腐れの原因になるため注意してください。
もっと簡単に地植えしたい方へ(動画紹介)
さらに簡単な方法として、園芸農家「イシヅキちゃんねる」石黒さんによる解説動画があります。
【管理が楽】ブルーベリーを地植えする方法をプロ農家が教えます
動画内では、ピートモスを混ぜるだけという非常にシンプルな方法が紹介されています。
ラビットアイ系は少なめ、サザンハイブッシュ系は多めにピートモスを入れることで、品種ごとの適応も可能です。
参考 ブルーベリーの品種を上手に使い分けよう! | タキイネット通販
地植え前の土壌改良について
家庭菜園跡など、野菜を育てていた土壌はアルカリ寄りになっていることが多く、ブルーベリーには不向きです。
そのため、ピートモスと鹿沼土を多めに使って酸性寄りに改良します。

バーク堆肥や腐葉土を加えると、排水性と通気性が向上します。

以上の黒いものがバーク堆肥
ただし、排水性を高めすぎると真夏に乾燥しやすくなります。怖いのは梅雨時期の根腐れなので、排水性重視の土作りがおすすめです。
赤玉土を少量混ぜることで、保水と排水のバランスが取りやすくなります。
特別な資材を使わないため、コストを抑えられる点も地植えのメリットです。
生育が思わしくない場合は、土壌酸度を一度測定してみてください。
関連記事
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。