ブーメラン効果を知らないと破局する。
ブーメラン効果とは、説得しようとすればするほど、相手(説得される側)は抵抗を覚え、逆の方向へ意識を向けてしまう心理的現象のことです。
もしこれを知らないと、人生を棒にふってしまうことに。
でも安心してください!
この現象を詳しくみていくと、それを防ぐ対策も分かるようになり、破局や失敗をあらかじめ防ぐことができます。
目次
ブーメラン効果は説得しないと防げる!
ブーメラン効果は、自分が伝えたいことを説得すると、それに反発する現象でしたね。
「お前、これ、何でこんな簡単な事もできないんだ!」
「こんなことも出来ないようじゃ、社会に出られないぞ!」
こんなように「高圧的に」説得されたり、自分との関係が深い両親や子ども、夫や妻のような場合は、他人よりもさらに強いブーメラン効果が働きます。
相手の気持ちを理解しないとブーメラン効果を発動する
説得される、あの嫌な気持ちを、何度も経験したことがあります。
「いまエステをしていただくと、20%オフになります!いまからやりませんか?」
「この化粧品は、世界No1の売上を誇っています!絶対買いですよ。」
このようなエステや化粧品の勧誘は苦手ですよね。
男性の方だと、「○○ビジネスを一緒にやらないか?」というようなお誘いを受けると、怪しい感じがしませんか?
説得する側は、自社製品への思い入れが強く、とても良い商品だとアピールするのは十分わかっています。
だけどこちらは、そこまでの気持ちはありません。
それなのに「買います」「はい」と言うまで説得され続けて、長い時間熱く語られてしまうと、さらに気持ちが冷めて嫌になり、ブーメラン効果で反発心まで湧いてきます。
人を説得する場合は、ブーメラン効果の事も考えないと失敗します。
なぜブーメラン効果が起こるのか?
ブーメラン効果が働くのは、ただ単に説得され続けられて、嫌になったからだけではなさそうです。
女性がもし、速水もこみちさんから、
「この化粧品、ぼくのお気に入りなんですよ。旦那さん(彼)にプレゼントすると喜ばれますよ。」なんて言われたら、私はその場で買っちゃいます(汗)
人それぞれに納得しやすい説得のされ方があり、反対に抵抗を覚える説得のされ方もあります。
「この化粧品、アレルギーになる成分を徹底的に除去しているので、肌の弱い人に喜ばれています」と言われると、肌の弱い私はどんな商品かもっと知りたくなります。
私は、こちらのことを全く考えず、自分の事だけですすめる、強引な態度や気持ちを害す言い方が苦手です。
では、なぜそういう心理状態になるのでしょうか?
人は誰でも自分の態度や行動を、自由に選択したいと思っています。これが外部から脅かされると、自由を取り戻そう守ろうと動機づけられます。
この状態を『心理的リアクタンス』といい、心理学者ブレームは、心理的リアクタンス理論を唱えました。
心理的リアクタンスとは?
私も初めて聞く言葉だったので、調べてみることにしました。
これは説得される私たちからみたものですね。
説得する方からみたら、まさにブーメラン効果!
特に反抗期の子どもには、この傾向が強いそうです。分かる気がする。
心理的リアクタンスの説明だけ読むと「どういう事?」という感じでしたが、よくある事だと思いました。
やる気を無くさせるブーメラン効果
働いている会社を辞めて、起業したいと将来に夢膨らまして話をしているのに、ほとんどの人は、
「起業するなんて止めた方がいいよ」。
「不安定だよ」。
「上手くいく訳ないよ」と。
あなたもこんなことを『言われる側』だったり、『言う側』になったことってありませんか?
でも言われた側は、それで一気にやる気がなくなります。
もっとも言う側は、相手のことを思っているつもりで、実際にやっていることは、『やる気を無くさせるため』に説得していることになります。
ここでブーメラン効果が発動すると、より強く起業家を目指すようになります。
ただし、ブーメラン効果が出なかったら、言われた人はどうなるでしょうか?やる気がなくなりますよね。
ビルゲイツさんやアップルの創業者の一人、スティーブ・ジョブスさん、孫正義さんに、「起業なんてやめとけよ」って周りが、よってたかって袋だたきにしていたら、世界はつまらないものになっていたでしょうね。
あの三人の方だったら、それでも乗り越えたかもしれませんが、心が普通の強さの人なら確実に潰されるでしょう。
ブーメラン効果は相手次第なので、いつも発生するわけではないからです。そこまで計算して、相手のことを考えている人はすごいですが・・・
ブーメラン効果でダメになる人々
お互いにブーメラン効果で、どんどん関係が悪化します。
両親や彼(彼女)と喧嘩になった時。
ここは素直に「ごめんね」と謝り、仲直りしようという気持ちがどこかにあるのに喧嘩してしまうことって、ありますよね?
まあ、謝罪しても怒る人もいるので、どうにもならない時だってありますが・・・
本当は子どもの事が大好きなのに、
「お前なんて生まれてこなきゃよかったんだ」
「私、この家に生まれてきたくなかった」
「親の顔がみたいわ」
と、お互い言いたくない、言ってはいけない言葉まで吐き出してしまう。
もうどうにもならなくなっていて、そんな時「謝れよ」なんて言われると、自分の意見を反対され、否定されたような気になります。
「自分は悪くない」こっちから謝る事なんてしないと反発心でいっぱいになります。恋愛感情があると、より複雑になります。
自分の発言や態度・行動の自由を守ろうと生じる心理的リアクタンス、わかるような気がします。
ちなみにブーメラン効果が働かず、言われてどんどん心理状態が追い詰められていくと、最悪の事態に陥ることがあるので、十分な注意が必要です。
ブーメラン効果を発揮させないために
作用と反作用で、相手が反発してブーメラン効果が起こることが分かりました。
「あなたの顔なんて見たくない!」という前に・・・
この理論を知っていると、相手と言い合いになったとき、「あ、いまブーメラン効果だ」と理性的に踏みとどまることができます。
感情の高ぶりを抑えるには、理性しかありません。ぜひ、この記事を思い出して最後の一言を言う前に思い出してください。
恋愛関係の場合、こじれると破局して復縁が難しくなるかも。
あらかじめ、今日は危険だと思ったら自分で気づけるように、手にマジックで目印をするとか、手に何かを持って、踏みとどまる気づきにしましょう。
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釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。