今回の調べ物は、レジャーや釣りによく使われる発泡スチロールとクーラーボックス。
この2つの保冷力は、どちらがより優れているのか気になりました。私は釣りで真夏の炎天下で使う屋外使用のため条件は厳しくなります。
発泡スチロールは、我が家の使用例を何度か取りあげてきましたが、最新のクーラーボックスは凄い!
目次
クーラーボックスと発泡スチロールの保冷効果
迷ったら厚みのあるものを選ぶ。
安いタイプは性能は空気の厚みで分かる。厚みと言っても普通は目に見えませんが、発泡スチロールとクーラーボックスなら外の大きさと、フタを開けた中のサイズで分かります。
それぞれの容器の厚みが分かれば、性能が比較できます。これはお互いを比較するだけではなく、同じ発泡スチロールでも比較できます。
例えば厚みが5mmと10mmの発泡スチロールがあれば、保冷力は10mmの方が優れています。
なぜ性能が優れているかは、空気の層、厚みが関係しています。中学校で習ったと思うのですが、空気は熱伝導率が低い(悪い)から。
つまり空気の層が厚ければ厚いほど、冷やせることになります。
それを利用したのがこちら>>釣った魚の持ち帰り方【刺身用】鮮度を落とさない方法!
逆手にとって、水で冷やすアイデアで、「かなり鮮度を保つことができた!」手軽な方法です。
発泡スチロールを二重構造を利用すれば長持ちさせられます。
以前、実験したのですが発泡スチロールに氷を入れたものと、発泡スチロールの中に小さい発泡スチロールを入れて二重にしたら、こちらの方が圧倒的に氷が溶けにくかったのです。
発泡スチロールと普通のクーラーボックス
クーラーボックスだから、保冷力が高いとは限りません。
先ほどの実験で二重構造にすれば保冷力がアップするので、普通の(ハードケースタイプ)クーラーボックスにも負けません。
もちろん、二重構造にしたくらい空気の層を厚くした構造ならクーラーボックスが勝ちますが、そうでなければ二重構造の安い発泡スチロールが勝ちます。
「やっぱり二重はすごい!」
こちらはホームセンターなどで購入した、安い普通のクーラーボックスですが、残念ですが二重構造には負けてしまいました。
長時間、保存するには中に半分以上保冷剤や、氷を入れないと長持ちしません。
ところが、安い価格帯とは違うクーラーボックスには歯が立ちませんでした。
保冷力が低い、高いの比較イメージ
下記の水色で塗った部分が厚いほど、保冷力が高く氷は溶けにくい。
でもどんなに高価なクーラーボックスでも、容積に対して氷の量が少なければ長持ちしません。氷や保冷剤が多ければ多い程、保冷力が高まります。
ここで分かるのは、ペットボトルを入れる場合、キンキンに冷やしたものを入れると、それ自体が保冷剤の代わりになるので、長時間、冷たいまま維持できます。
その使い方、間違ってます!
発泡スチロールもクーラーボックスも冷蔵庫じゃないよ。
スーパーで買った、冷やしていない『ぬるい』ペットボトルを、クーラーボックスで冷やそうとする方がたまにいます。→(私です^^;)
「なんか、すぐに氷とけちゃうな。このクーラーボックス、性能悪っ!」
それだとペットボトルを冷やすために氷がとけてしまうので、保冷力は極端に低下します。
入れるものは、できるだけ冷やしておきましょう♪
真空パネルのクーラーボックスには負けるかも
「じゃ、格安の発泡スチロール、最強じゃん!」と思われそうですが、実は最強のクーラーボックスには勝てません。ただし3~4万円!
空気はたしかに熱を通しにくいですが、真空はそれをさらに超える熱伝導率が悪い性質があります。
これを利用しているのがステンレスの水筒です。それと同じような構造をした真空パネルのクーラーボックスには勝ち目がありません。
ちょっと『ずるい』ですが真空のものは、性能が凄すぎです。
勝つには発泡スチロール三重構造かな。軽いけど、かなりでかくなりそう。予算が許されるなら、真空パネルのクーラーボックスが勝ちます。
発泡スチロールは軽くて良いのですが、二重構造にするとあまりたくさんは冷やせません。それと風が強い屋外で、フタが飛んで「あ、まずい!」と、追いかけたことがあります。
それぞれ特徴があるので、使用用途に合わせて選びましょう。二泊三日、車で移動するなら丈夫そうな真空パネル。もちろん予算がたくさんある場合に限ります。
でも私は発泡スチロールで十分です!
性能をアップさせる方法
熱を通さないように工夫します。
夏場、アスファルトの上に発泡スチロールやクーラーボックスを置くと、下から加熱したような状態になるので、保冷力が低下します。
そこで熱伝導率の低い木などを下に敷くと、保冷力が低下しにくい。
見た目は悪くなるかもしれませんが、アルミ蒸着シートを周りに貼ると、保冷力がアップします。外側を保冷バックのようにするわけです。
プチプチを貼って、その上からアルミシートを貼ると、さらに保温性はアップします。
空気の層を足すわけです。底辺は足を足して潰れないように工夫してくださいね。耐久性はありませんので、破れてきたら張り替えましょう。
基本的なことですが、できるだけ隙間を氷で埋めると、長時間の低温を維持できます。
保冷剤や氷を二重、三重構造にした発泡スチロールにぎっしり入れてでかけると溶けにくく。もちろん現地で保冷剤などを調達してもOKです。
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。