ペットが亡くなってしまいました。悲しみで暗い気持ちになりましたが、元気になるために、明るい曲を聴くのは間違いなのでしょうか?
失恋したとき、「○○の歌に勇気づけられました」という人は多いと思います。
でも音楽で気分誘導は効果的なはずなのに、元気になりそうな明るい曲を聴くのは、間違いだという説があります。いったいどういうことなのでしょうか?
目次
カウンセリングで明るい曲を聴いたら悲しみがひどくなった
明るい曲を聴いたら、「逆に悲しみがひどくなった」。そんな実験があります。
カウンセラーの方たちが、様々な出来事で落ち込んだクライントたちとのカウンセリングで、明るい曲を聴いてもらいました。
さぞや元気になったに違いない・・・はずでしたが。
実際にはまったく明るい気分になれず前向きな気持ちになるどころか、ますますふさぎ込んでしまったという実験結果に。
音楽は悲しみの忘れ方としては効果がない場合もあった!
カウンセリングの実験結果から、深い悲しみの場合は効果がないことが分かりました。
もちろん気分が普通の状態の時であれば、音楽によって気分の誘導は効果的です。
しかしつらく落ち込んでいる状態(気持ちが滅入っているような時)では、明るい音楽を聴くのは逆効果。
音楽を聴くときは、選曲が重要ですね。
「では、どうすれば元気になれるのか?」疑問に思いました。
悲しみと向き合う
悲しい音楽を聴いて、さらに滅入ってしまったとき落ち込んだときは、自分の気持ちと『とことん向き合う』のが良いのです。
こんな経験、ありませんか?
高校生の頃、大好きな人を何年も片思いをしていて、勇気をだして「あなたのことが、ずっと好きです」と告白したら、「ごめんなさい」と。失恋。
辛くて悲しくて、涙が止まらなかったあの頃。
部屋の電気を真っ暗にして、片思いや失恋の曲ばかり永遠聴いていたような気がします。もしあのとき明るい曲を聴いていたら、逆効果になっていたかと思うと嫌な汗がでてきました。
元気になるために、友人たちと騒ぐのも間違い?
明るい音楽は逆効果と分かりましたが、悲しみを乗り越えるために友達と気分転換に、
「パァ~と遊びに行こう!」
「楽しい場所へ出掛けてしまおう!」
と、思ってしまいますが、それはどうなのでしょうか?
未成年はダメですが、成人したら気の合う友人たちとの飲み会で、いっぱい飲んで騒ぐのもありだと思うのですが。
ところが明るい音楽と同様に、気分転換も逆効果なんだそうです。
こんな例もあるそうです。
うつ病の人を気分転換に楽しい場所に連れだすと、その後、とても気分が悪くなるというのです。
私の友達にもうつ病の人がいますが、このことを知らなかった私は、勉強会やイベント・飲み会などに誘っていました。
その友人は人と約束や、どこかに出掛けることも億劫なのに、1回だけですが付き合ってくれたことがあります。
でもその後、1度も参加することはなかったです。完全に失敗でした。
気分が滅入っている時は、楽しくて前向きオーラ全開な友人たちに会うのはダメなんですね。
悲しいときや心に傷を負ったときは、無理に何とかしようと取り繕うよりも、自分と同じ気持ちでいる、気分が滅入っている友人と過ごす方が良いそうです。
ただ、どんなことにも例外はありますし、「これをすれば絶対に気分が良くなる!」というものはありません。
例外や個人差があるので注意
高校生や中学生で感受性の高い友達同士で、つらい悩みを相談しあっているうちに共感して、みずから命を落とす悲しい事例をニュースで見たことがあります。
こんな状況で明るい曲を聴いてしまうと怖い。
明るい曲、楽しい場所はダメと言われていますが、必ず個人差があります。常識や実験結果とは合わないケースがあります。
カウンセリングと心療内科の違い
カウンセリングは、カウンセラーが相談を聞いてくれます。
心療内科は医師が診察して、お薬を処方してもらえますが、心が体に及ぼす症状(頭痛や腹痛など)を緩和、治療するのが目的ですので、心の痛みを癒したいときは、カウンセラーになります。
あるいは、その両方を活用します。
悲しみの忘れ方として、明るい音楽を聴いて気分を高揚させるのは難しい事が分かりました。
自分ではどうしようもないとき、友達や家族に相談しても変わらないときは、カウンセリングや医師の診察を受けてみることも考えてみてください。
こちらのカウンセリング手法が話題になっています。
参考 エンカウンター・グループとは何?つらいときは試す価値ありの方法!
下記も読むと、さらに詳しくなります。
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。