花が咲いて実が付き、「もうすぐ収穫できそう」収穫のイメージもでき始めたそんな頃。
帰宅後、「実が赤くなったかな」と期待していたら、ぐったりしおれていました。
ミニトマトは、今朝までは青々として元気でした。
突然、大切な誰かを失ったときのようなむなしさに襲われました。
目次
生育が良いと根が容器を埋め尽くし酸素不足で枯れる
普通ならすぐには立ち直れそうにないのですが、原因が何かが気になり悲しみは後回しです。
畑であれば、立ち枯れ病などが疑われますが、水耕栽培はその可能性は低そうです。水耕栽培なので、そもそも根腐れは除外。
病気も考えましたが、わずか十数時間で枯れるとは考えにくい。しかし根が腐っているかもしれないと状態を確認しましたが、そこで1つの可能性が浮かんできました。
ミニトマトの根が窒息。
枯れるくらいになると、バケツにぎっしりと根が詰まっているはずです。
バケツは10L。一般家庭でミニトマトの水耕栽培をするなら、これくらいの容量があれば、十分に育てることができます。
しかしグリーンカーテンにしようと育て過ぎると、根もさらに水を吸い上げようとして、根をどんどん伸ばして気づけば、バケツ一面に根がぎっしりつまります。
これが根の窒息。
空間を増やす
本当は容器を大きくすると良いのですが、すでに動かせない状態になっていると思います。
そこで空間を作るために、あまり切りすぎると株が弱ってしまうので、根を少しカットします。
他の水耕栽培でも同じ対策ができます。こちらは青じその事例です。
これで少し窒息するまでの時間を稼ぎができます。真夏の暑い日は、そろそろ危険かも。そこですぐにあのアイテムを用意してください。
しかしこのやり方、カットした根の一部が液に残り腐る可能性があるので、根気良く取り除くのに意外と時間がかかります。
エアーポンプで空気を送る
窒息するのを防ぐために、エアーポンプ(ぶくぶく)で空気を強制的に送り込みます。
気温が高くなると水に含まれる空気が減るので、酸素を水に溶け込ませ呼吸をしやすくします。ただこれをすると元気がでて、根がまた増加しますので、いたちごっこ。
そこでエアーポンプで空気を送りこみつつ、水の量を減らして根に直接的に空気に触れさせます。水の量を7~8割くらいにおさえます。
こちらは根っこが白く、ハリもあり元気に成長を続けていますが、そろそろ容器に占める根の割合が多くなってきたので要注意。空気を送り込んでいます。
ちなみに私はエアーポンプで育てていましたが、それでもダメでした。なんとエアーストーンにも根っこが絡みついて、空気の出が悪くなっていました。
定期的に、取り除いていたつもりだったのですが、それ以上に成長の方が早かったようです。
【予防方法】ハイポニカSarah+(サラプラス)で容器を大きくする
イチオシ
これが一番、良い方法。ただし予算が許せば・・・です(汗)
最初から根っこが十分に育つ大きさの容器にすること。10Lといわず35Lにすれば、かなり大きなミニトマトの樹勢でも育てられます。
室内栽培に限らず、ベランダや屋外ならさらに大きく育てられそうです。これだけ大きくなると、自宅では食べきれずご近所や友達に配るくらい収穫できそう。
成長を止める
さすがにハイポニカSarah+(サラプラス)は、良いのは分かるけど予算が厳しいというのが本音ですよね。
そこでお金が一切かからない方法がこちら。
苗の下から数えて3つ目の花の上で、摘心(先の枝を切る)します。このようにすれば、小さな容器でも、根が成長し過ぎずに酸素不足でしおれたり、枯れたりするのを予防できます。
ちょっともったいないと、好き放題に伸ばすと後で後悔します。これは、少し大きくし過ぎ、せめて高さを半分くらいにすれば楽に管理できます。
室内で育てるなら、ほどほどで摘心して大きさを制限しましょう。やり過ぎなければ、まず枯れることはありません!
悪いことばかりでもありません。このミニトマトが成長を続ける限り、スーパーでトマトを買うことはないからです(笑)
しかも真夏は涼しい♪
まとめ
対策のまとめです。
- 根を少し切る。
- 水の水位を下げて、根に空気を触れされる面積を増やす。
- エアーポンプ(ぶくぶく)を入れる。
- 大きな容器にする。
- 摘心する。
さすがにここまでやれば、根が詰まって窒息して枯れることは防げます。
鈴なりのミニトマトの栽培記録などが見られますよ~
参考 ミニトマトの栽培の目次
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。