ミニトマトの接ぎ木にチャレンジ。
苗を1本使って、水耕栽培で3年目に突入しました。
1度、折れたので挿し芽で育てなおしましたが、また大きく成長して多くの実りがありました。
しかし室内で育て続けると天井まで大きくなり、陽当たりも悪くなるので止めようとしました。
ミニトマトの接ぎ木
そんなとき、ブルーベリーの接ぎ木を思いだしました。
接ぎ木をする場合、ふつうは病気に強い品種やかぼちゃの台木に接ぎ木をするのが一般的。
ところが、今回は葉っぱが繁りすぎたので小さな樹形にするために接ぎ木をしました。
切ったミニトマトの先端を接ぎ木
花もたくさん咲いていますし、実もたくさんついているのですが、とにかくバッサリ、切っちゃいました。
そして先端部分を、切ったところに接ぎ木をしました。ただし一般的には、ミニトマトではこのような接ぎ木はしません。
柑橘系など樹木で行われるやり方なので、これが上手くいくとは限らないので実験となります。
接ぎ木のポイント
切り口をピッタリ合わせること。ズレると接ぎ木する上の部分の枝に、水分や栄養が運べないので、しおれて枯れます。
水道のホースをイメージすると分かりやすいでしょう。
蛇口からつないだホースから水を流していますが、遠くに延長したいときホース同士をぴったり接合させないと水漏れします。
それどころか延長した先まで、水を送れない。
接ぎ木も同じで、しっかり断面を密着させないと失敗します。
接ぎ木の例
通常は二本の苗を接ぎ木するので、それぞれの苗の茎を30度くらいにカットします。
茎の太さが似通った苗同士であれば、より簡単に接ぐことができます。
今回のように枝が太くなったミニトマトの場合は、別の方法で接ぎ木します。
こちらは太い枝を割って、そこに斜めにカットした枝穂を差し込み密着させます。
ここで大事なのは、枝の外周の緑の濃い形成層と呼ばれる部分を、それぞれ密着させないと接ぎ木できません。
間違いやすいのは、枝の真ん中させくっつけば良いと思い失敗するケース。植物も木も形成層がしっかり合わさらないと、接ぎ木できません。
赤い点線部分を合わせます。
太さが違う場合には外側に一部が合えばOK。真ん中に合わせると失敗します。
このままでは合わせても、接着剤をつけているわけではないので落ちてしまいます。
そこで普通は接ぎ木用のクリップやテープを使うのですが、2本や3本なのにわざわざ通販で買うのもめんどくさいので、ゴムで固定しただけの簡単なやり方です。
それに市販品のクリップは、写真のような位置にはやりづらい。
取りあえず室内なので、風で揺れたりしないのでこれでOK。
接ぎ木している間に芽がでてきた
枝の大半は切ったので、根から吸い上げた栄養の行き場がなくなり、最初は切ったところから水分がしたたり落ちていました。
それがやっと収まった頃に新芽がでてきました。
そこで勢いを落とそうとして、根を1/3くらいカットしたら落ち着いたようです。
ところが、根から吸い上げる力が弱ってしまい、接ぎ木したところまで水が吸い上げられなくなり、しおれ始めました。
接ぎ木を一旦中止
接ぎ木の部分がしおれたら、ほぼ100%失敗します。
枝の接合部分の細胞がダメになっているので、このままでは枯れます。
そこで接ぎ木を一度、中止してしおれた枝を水につけて水を吸わせて元気を取り戻させます。これをしないと失敗します。
もし新しい枝が用意できるなら、それを使ってくださいね。結局、同じことを2回繰り返すはめになりました。
場所を考えると、あれを植えた方が早いかも。あれについては、別の記事にて。
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釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。