釣り番組などを見ていると、「資源保護のために小さな魚はリリースしましょう」みたいな呼びかけ。
この件で、友人Aとたまたま話をしていたら、険悪なムードになりました。
あなたは、小魚のリリースについて、どう思われますか?
ここでは、そのときに口論を冷静になって、まとめてみました。
目次
小さな魚は資源保護でリリース
「やっぱり、小さな魚はリリースだよね」と、私。
「はあ? まさか、頭、そんなに悪いと思わなかったよ」。
ムカッとしながら、「どういうこと?」と聞き返しました。
「小魚、リリースして、どうすんのよ?」。
意味がわからない!?
資源保護にならないリリース論
ここからは、友人Aのリリース論です。
小魚をリリースしても意味ないよ。
もし「小魚をリリースしろ!」っていうなら、ジャコなんて獲ったらだめでしょう?
「・・・・たしかに」。
「でしょう?」
Aは続けて・・・・
「それに資源保護が目的だったら、『たらこ』もダメ。イクラなんて獲るなって思う」。
私 :「だけど、それは資源を考えて、獲ってるでしょう?」
「誰が?」
「漁業関係者」。
「だから?」
「獲りすぎないようにすれば、資源量は保てるでしょう?」。
「じゃ、釣り人も資源保護のために、釣らないようにすれば良いんじゃないの?」
「・・・・・」。
資源保護のためなら大きな魚をリリースせよ?
友人Aと私の議論。
友人A「じゃ、釣り禁止だね」。
「いや、それは極端でしょう?」
「そうかな。釣らなきゃ、資源保護ができるでしょう?」
「まあ、そうなんだけど。釣り人が釣る量なんて、たかが知れてるでしょう?」
「あ、なるほど」。
「やっと、分かってきたね。それを言いたかったんだけど」。
Aはさらに続ける。
そもそも、釣り人なんて、小さな針で、せいぜい一度に数匹、魚を釣るくらいじゃ、資源なんて枯れるわけないでしょう?
例えば石油の元の原油ってあるでしょう?それを釣り人が、1ヶ月に1回くらい、コップ1杯や2杯、くみ上げても枯渇なんてしないのと同じ。
釣り人が魚を釣ったら、資源が減るなんて理論、そもそも、プロの漁師さん、バカにしてるよ。
プロは、巨大な網で何百万トンって、獲るでしょう?
ちんたら針で釣っても、ごく少量。
そんなんで資源が減るくらいなら、自然がヤバイよ。プールじゃないんだからさ。だいたい、「小魚をリリースしろ!」って考え方が気にくわない。
それに多くのファミリーで釣りをする人は、1年に数えるくらいしか釣りをしないから、さらに影響は少ない。
「どういうこと!?」
そもそも鮭などの魚を除くと、大抵の魚って、卵を数万とか数十万個も産む。小さな魚ほど産む数は多い。ピラミッドになってる。
ということは、小魚ほど大量にいるんだよね。
もし釣り人が釣らなくても、他の大きな魚が食べちゃうので、そもそも生存率なんて少ない。釣り人の釣る魚の数で、自然界がどうこう、そんな影響力は小さい。
よく言われているのは、メスの魚1匹が産んだ数万個の卵のうち、大人になって卵を産めるような大人になるのは、わずか数匹だと言われている。
そうやって、自然界のバランスが保たれている。
もし1匹が産んだ魚が全部、大人になったら、世界中の海や川は魚だらけになって、とんでもないことになってしまう。
例えば釣り人が釣ったセイゴを家に持って帰るとすると、そのセイゴが食べるハズだった、もっと小さな多くの魚が助かることにもなるでしょう?
そうなると、その分、エサになる魚が生きられる。その近くにいた別のセイゴは、食べる餌が増えるので、生存する確率が増える。
だから釣っても、資源保護になってるよ。適当に間引いた感じになるだけ。
小さな魚なんて、ほとんど生き残らない。
つまり釣り人が釣らなくても、ほとんどが他の魚に食べられたり、自然の猛威(台風や環境)などによって生き延びられない。
大量の漁船で、一網打尽にしなければ、釣り人の影響力なんて、とてもとても小さい。
それと・・・
でしょう?
だから小魚は、釣っても持って帰ってOK。「もし、呼びかけるなら大きな魚は、リリースすべき」というのが正解だと思う。
だとしたら、釣りする人がいなくなるに違いない。というか、魚を食べるのが悪い気がしてきた・・・
魚の不買運動なんて、始まったらどうしよう・・・
だけど何度も繰り返すけど、釣り人が釣る魚の数なんて知れてる。釣り師が釣った大きなシーバスに食べられるハズだった、大量の小さな小魚たちが助かる。
シーバスも子どもも、大きな親が減った方が、自分たちの食べる魚が増えるとも言える。
リリースしても生き残れない
弱肉強食の自然界では、魚のほとんどは生き残れない。
それと、もっと大事なことがある。
「リリースされた後の魚、その後、どうなっていると思う?」
リリースした魚が、元気に泳ぎだしても、その後、助かったとは言えない情報がある。
この記事を書かれた方の、情報元が分からないのですが、気になる情報があります。
あの情報がある程度正確だとすると・・・
簡単にまとめると、釣られた魚は、人間が考えている以上にダメージが大きく生き残っていない。
釣った魚をリリースして、元気に泳ぎだしていたとしても、生き残れず、その後、息絶えて海の底に沈んでしまう・・・・というショッキングな内容になっています。
もちろん助かる命もあるでしょうけど。
こういう情報も加味すると、「資源保護のために小さな魚はリリースしましょう」というのは、あまり効果も意味もない気がしてくる。
だったら・・・山で、サルのような原始的な生活をすべき。
こんな話になってしまいました。
リリース論は尊重するけど、食べる分だけは持ち帰るよ
友人のリリース論は理解しました。その考え方もあると尊重します。
ただ、魚好きの私は、食べる分だけは、これからも釣りをします。
釣った魚は、基本、食べます。
だからブラックバス、ブルーギルも釣ったら調理します。美味しいですよ。でも、海釣りがメインなので、あまり川魚は積極的には釣りません。
小さなアジや釣れてしまったイワシは、リリースせずに持ち帰り、丸ごとフライにしていただきます。
小さなチヌや鯛、小カレイなどは元気ならリリース。セイゴクラスも、食べるところがないくらい小さなものは逃がします。
ただし食べられると判断したら、家に持ち帰って塩焼きやフライにします。
釣りをした週は、魚はできるだけ買わない。
だけど、初めて釣れた魚種だったら、嬉しくて釣っちゃいそう。
マゴチが初めての釣行で10匹も釣れたので、そこで釣りを止めました。嬉しくて、そこまで釣っちゃいました。でも、さすがに、それ以上は食べきれない。
釣った魚は、刺身、天ぷら、煮付け(腹の方)、お鍋、塩焼きにして食べました。(一部は冷凍して保存)
それが最初でしたから。でもその後からは、せいぜい2~3匹を持ち帰り、あとはリリース。
とはいえ、そこまで爆釣できる日なんて、まず何年かに1回だから、まず釣れない。
リリースした小さな魚たちが、弱ってしまったら、シーバスやイカなどの餌食になっているかもしれません。
とか、考えながら、釣りすぎず食べる分だけ釣るようには、心掛けています。
だけど、余るほど、爆釣なんて数えるほどしかありません。大抵はサビキくらいでしか爆釣しない(涙)
まとめ
私も友人も、その後、自分の考えを押し付けることはしませんでした。
それぞれの考え方を尊重します。まあ、「ごちゃごちゃいうなら、釣り禁止にせよ!」ってことになりますしね。それは困る。そもそも魚、食べるな!ってね。
ただ議論も得るものもありました。
根魚成長するのが遅いというのも、このリリース論の後に調べて知りました。議論をした価値あり。
その後は、できるだけ根魚の小さいのしか釣れないところでは、そもそも釣らないようにしました。というか、私はメバルとか専門には釣らない。サビキに間違って釣れる程度。
小さいから逃します。(食べるのを前提に釣っているので、小さいメバルは食べるところがあまりないし、調理もやりにくいのでリリース)
「卵を持っていたら、リリースせよ」みたいな人がいるけど、そんなに大きな魚にお目にかかったことがない悲しさがあります。
「小さな魚を釣ったらリリースせよ」「子持ちは逃がせ!」と、1年で夏休みの1~2回しか釣りをしない、家族団らんの方々の楽しみまで奪うつもりないので、そっとしてあげます。
ちなみに子持ちカレイって、プロの漁師さんが獲っているけど、あれってあり!?
※注 今後、私の考え方が変わったら、この記事を修正することがあります。あくまで参考程度とお考えてください。
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。