ブルーベリーは、生食やジャムで食べられるおなじみの果物。でも私は食べず嫌いで好きではありませんでした。
しかし家族でブルーベリー狩りで、摘みたてを食べたら美味しくて、それから病みつきになりました。
品種によって、甘味が強いものや果肉の硬さが違うものがあるのも、その体験で知ることができました。
そこで新鮮なブルーベリーを、自宅でも味わいたくて2本植えてみたのですが、枯れてしまいました。
それで苗を手っ取り早く増やす方法として、ブルーベリーの挿し木をすることにしました。
挿し木の手順と材料
様々な木が挿し木で増やすことができますが、ブルーベリーは、時間がかかりますが増やしやすい木の1つです。
挿し木に必要な材料はこちら。主に緑枝挿しと呼ばれています。挿し木開始時期は、5月初旬~5月末くらいがおすすめ。ただし私の事例ですが、梅雨時期の6月でも挿し木に成功しています。
- 今年、生育したブルーベリーの若い枝で、葉が硬くなったもの。
- ピートモスと鹿沼土(細粒)を1:1にブレンドした用土。
- メネデールがあれば最高。なくても可。
- 発根するまで、肥料は絶対に与えないでください。根がでません。
用土に酸性のピートモスとしたのは、ブルーベリーが酸性を好むからです。
入手はホームセンターで大抵、入手できます。少量であれば、100円ショップなどでも手に入るかもしれません。植物によっては枯れてしまう場合もあるので注意してください。
用意したブルーベリーの木を挿し木します。
- 準備した枝だを10cmくらいに切断します。
- 上の葉を2~3枚ほど残して後は、手で取り除きます。
- 先ほどの枝を図の様に、斜めにカットしたら水の中に1時間くらい漬けます。
切れるカッターナイフなどで、枝の切断面をつぶさないようにできるだけ鋭くカットするのがポイント。 - ポットに鹿沼土(細粒)8とピートモス2の割合でいれた用土を入れて、つまようじなどで穴をかけて、そこに枝を挿します。
- 最後にたっぷり水を掛けて、日影の所に置いたら、朝晩、乾燥しないように水を与えていくと、3ヶ月くらいで発根してきます。(温度や品種によって発根までの期間は変わります。)
こちらの動画解説も参考に。
挿し木は明るい日陰で管理します。乾くと失敗するリスクが高くなります。
発根したら2か月待って植え替え
3ヶ月ほどすると発根しますが9月中旬ころまでそのまま管理して、9月末までには育苗ポットへ植え替えします。アジサイなどと違い、発根までに時間がかかります。
5月初旬に挿し木したら、だいたい早いのは2か月くらいで発根。おそくとも7月中には発根しますが根はまだ少し。そこから2か月くらいすると、根が伸びて植え替えられるくらいにはなります。10月過ぎに植え替えできるか様子をみます。
枝に個体差があるので、根が少なければそのまま来年まで育てます。発根量が多ければ、鉢増し(大きなポットに植え替え)します。
必要な材料と配合の割合のおすすすめはこちら。
- ビニールポット 挿し木 2号6cm ⇒ 発根後 植え替え4.5号(13.5cm)
- ピートモス1
- 鹿沼土(細粒)1
- IB化成1個。あるいは適量のボカシ肥料等を少量施肥。
1分30秒ほどの動画で、コンパクトにまとめられています。
厳寒期になると枯れる恐れがあるので、寒さ対策をしてください。私は苗が少ない場合には、5度以下にならない室内の窓際に置いておきます。
ブルーベリーの鉢の植え替え動画
ブルーベリーの品種の選び方
ブルーベリーは、気候によって品種選びが異なるので、もっとも簡単なのは、地域の園芸店やホームセンターで販売されている品種を購入することです。
その点、ネット通販で購入される場合は注意が必要になります。
北海道や標高が高い地域では、ノーザンハイブッシュという品種が向いています。
その他の地域ではこの3品種を育てることが可能です。
- ノーザンハイブッシュ系(寒さに強い)。
- サザンハイブッシュ系(育てにくいが美味い)。
- ラビットアイ系(育てやすい)。
1本では結実しづらいので、開花時期が近い別の品種を2本以上植えます。ホームセンターや園芸店などで、1鉢に2品種植えられているのがおすすめ。
選ぶポイント
同系の2品種を植えるのが奨励されています。
例えばノーザンハイブッシュ系の、A品種とB品種の開花時期が近い2種を植えると失敗が少なくなります。
違う系統の品種は不向きということです。店頭やネット通販でも、系統の表示や注意書きが記載されているので、それを見ればわかります。
面倒ならネット通販で、2つの品種をセットしたこちらを購入すると楽です。
品種の中にも、大粒、小粒、収穫時期や味などに差があるので、苗を購入される場合は注意が必要。
なお味については、実際に食べてみないとわからないので、判断するのは一番難しいでしょう。できればお近くの、ブルーベリー狩りを行っている農園で味を確かめるのが一番です!
【プロ編】ブルーベリーの挿し木(休眠枝挿し)
初級編ではなく、プロ流のやり方が動画で解説されていますが、参考になる部分も多いので紹介したいと思います。こちらは休眠挿しと呼ばれ、3月頃まだ葉が出ていない枝を使う挿し木の方法です。
まとめ:ブルーベリーの挿し木の仕方
ブルーベリーの挿し木の仕方やプロの技はいかがでしたか?
基本形をマスターすれば、他の果樹や草木に応用ができるので、ぜひ基本をマスターするとかなり面白いですね!
発根後、3号ポットにピートモス1、鹿沼土(中粒)1の半々の割合で植え替えます。植え替え後は、表面が乾いたらたっぷり水を与えてください。
ブルーベリーの接ぎ木の仕方はこちらが参考になります。
ブルーベリーは挿し木に時間がかかるので、地域によっては生育が間に合わない可能性があるので、大量に栽培されるプロの方は休眠挿しで生育期間を確保されています。
挿し木苗は1年目はほぼ成長しません。翌年の2年目以降に大きく成長するので、時間がかかります。また最低3年は花が咲いても摘花して、樹勢の維持につとめて木を大きくするのを優先します。
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。