果樹など硬い樹木を初めて接ぎ木されるなら、割り接ぎ・切り接ぎという手法が初めての方におすすめ。
ブルーベリーやいちじく、レモンやミカンなど柑橘系など様々な果樹や野菜等にも応用できます。
割り接ぎ・切り接ぎの方法
基本的に割り接ぎと切り接ぎは、ほぼ同じやり方です。大事なのは形成層を合わせて、乾燥を防げば接ぎ木の成功率は上がります。
割り接ぎは台木を、だいたい真ん中で割って接ぐ感じ。切り接ぎは、外側に近い部分で接ぐやり方。一般的に切り接ぎは、情報が多く初心者の方におすすめ。もちろんプロの方もやられています。
- 台木
- 穂木
- ニューメデールテープ(接ぎ木テープ)
- よく切れるナイフ(枝が細いなら、太めのカッターナイフでもできることも)。
台木と穂木は、できるだけ同じ径だとやりやすいですが、穂木が少し細くても接ぎ木はできます。
接ぎ木ができる木の組み合わせがあります。
例えば同じブルーベリーの品種同士であればできますが、例えばブルーベリーとイチジクは接ぎ木できまません。
ちなみに私が使っている接ぎ木テープは、40mm毎にミシン目が入っています。公式サイトには70mmのようですが、細い枝を接ぎ木したいと思ったのでこちらを購入しました。
テープを足せば太い枝でも使えます。
割り接ぎの手順
割り接ぎは、台木を数センチの深さで、おおよそ半分くらい割るイメージ。
穂木は1~2芽を残した10cm程度の枝を、接合部分を形成層を出して鋭角にカット。
形成層を合わせる。
動画や写真を見るだけではマスターできないので、実際にたくさん割り接ぎして、経験値をあげるしかないですが。
ニューメデールテープでずれない程度に、テープをのばして接合した枝が動かないように固定。芽はテープを1回だけ巻く。何重にも巻くと芽が出づらくなります。
YouTube『園芸農家イシヅキちゃんねる』さんの動画、3分36秒~解説されているやり方がおすすめ。
切り接ぎは、薄く剥がすようなイメージ。
YouTube『冬美白チャンネル』さんの動画で、接ぎ木のプロの方の下記の作業は必見です!
さすがプロの作業は早い!
動画を途中で停止させたり、スロー再生などで作業をじっくり見てください。
割り接ぎまとめ
割り接ぎが初心者の私には、作業もやりやすく分かりやすい。いろんな方法がありますが、まずはこちらをチャレンジして、スキルをアップさせながら他の方法も少しずつ取り入れてくつもりです。
最近はお手軽な接ぎ木挿しというのも人気ですが、根がないので挿し木と接ぎ木を同時にしなければいけないので、失敗の確率が一気にあがります。また根がないので初期の成長が極端に遅いデメリットがあります。
とくにブルーベリーは根が発根も根が張るのも時間がかかるので、もしすでに挿し木で育てた根がしっかり張った台木があるなら、そちらに接ぎ木する方がその後の成長が早いのでおすすめ。
もし今年は接ぎ木を先送りされるのでしたら、とりあえず台木となる苗を先に育ててみてはいかがでしょうか?
私はブルーベリーとイチジク、レモンの接ぎ木を主に考えていたので、情報が多く一般的に広く普及している割り接ぎを選びました。
接ぎ木テープは、ミシン目のついたニューメデールテープが簡単に扱えるのでおすすめ。
※割り接ぎと挿し木接ぎ、同時にチャレンジすると、成功確率は上がると思います。
ブルーベリーを事例にして、下記も読まれています。
>> 【基本】接ぎ木の仕方
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。