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イチジクが実らない?地植えで失敗しないための2つのポイント

地植えのイチジク

イチジクの実がならない!

でも、ある方法を実践したら、見事、実がつきました!

すぐ読む >> もっとも効果的だと感じた方法

その時にやったことを中心に、別の原因で実付きが悪いケースもあるので、それらを下記にまとめました。

そもそもの始まりは、イチジクを鉢植えで栽培したらその年に実ったのに、地植えにしたら結実しづらくなりました。

「なんで!?」

このような私のケースは、実は良くあることです。特にビオレソリエスのような結実しづらい品種だけではなく、ドーフィンなどの実付きの良い品種でも実がならないことも。

そこでどうすれば地植えしても、実がなるのかについてまとめました。

※注 ここに記載している内容は、あくまでも個人の見解であり内容を保証するものではありません。実際に参考にされる場合にはご注意ください。万が一、不利益や不具合等を生じた、いかなる事象もすべて自己責任となります。
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【地植え】イチジクの実がならない原因と対策

私が初めて育てたのがドーフィン。5月に2本を鉢植えしたら2つともその年に結実して食べることができました。ホワイトイスキアも同様に収穫。

ホワイトイスキアの実

それくらい鉢植えは簡単に実がなりやすい。実がなりにくいと言われていたビオレソリエスも、数こそドーフィンほどではなかったですが、植えたその年に数個、食べることができました。

前提

※注 イチジクに限らず果樹全般に言えることですが、小苗の間は実がつきづらい。実がつかないのが普通です。ただし、イチジクは挿し木してから、早けれ実がなるま2年目で食べられる品種もあります。

挿し木してから三年目以降やホームセンターで苗を購入してから、1年以上経過しているのに、実がつかない前提でこの記事をまとめています。

実がならない原因

実のない枝の拡大部

イチジクの実が成らないのは、栄養成長、つまり樹が大きくなろうとしているため。生殖成長(実を付ける)に、スイッチに切り替える必要があります(方法は後述)。

木の成長を優先するスイッチが入っていると実をなかなかつけません。これはイチジクに限らず果樹全般に多くみられる現象です(ただしそのメカニズムは、まだ完全には解明されていません)。

それを回避するのに良く用いられる方法が、果樹によく用いられる根域制限という手法。

根域制限【対策その1】

即効性はない。効果は様々な果樹で研究され評価されています。

根域制限というのは、根が伸びる範囲を制限すること。地植えなのに、鉢植えのように根が伸びる範囲を狭くすること。

※鉢植えやプランター栽培も根域制限の一種といえます。

根域制限すると地植えでも、実付きが良くなります。ただし、根域制限した栽培を地植えと言えるかは微妙ですが、ここでは地植えとして解説しています。

手法はいくつかありますが、簡単な方法は、プラダン(プラスチックの段ボール)などで四隅を囲うことです((手間がかかるので、あまりオススメしません)。

ダンブラ・プラスチックのダンボール

またブロックで囲い、底面を防草シートなどを敷く方法などが提案されています。要は根っこの量を少なくするだけなので、大きめの鉢に植えても根域制限の栽培の一種。

植穴を掘ったとき、周りをプラダンで覆うと根が伸びる根域が制限できます。下(底)にはプラダンは入れないようにします。

結実したらプラダンを取り除くと、根がさらに伸びて木が大きくなります。年々、徐々にプラダンを大きくすると、実付きを良くしつつ木を大きくしていくことも可能に。

実付きの悪いビオレソリエスは2年程度、プラダンを使い根を制限するのが良いかもしれません。私の場合、ブロック塀のコーナー付近に植えて2方向を制限しましたが、実が付きました。

ただしこの方法でも、実付きの悪い品種は思うようにすべての枝に実が付かないことも。

下記は庭の敷地でコンクリートに覆われた場所の角(コーナー)に地植えしたイチジク。

根域制限

プラダンがない場合、肥料や培養土の袋を使って根域制限するのもあり。秋頃にはイチジクがかなり成長するので、制限を解除しても翌年には実をつける可能性が高くなりますが、実付きの悪い木は、もう1年くらい様子を見ても良いと思います。

もっと本格的に取り組みたい方は、用土の量などにも左右されるので、こちらが参考になります。  >> イチジクの根域制限栽培における用土量が樹体生育,果実収量,品質及び乾物生産に及ぼす影響

時間的な余裕がなく、早く実をつけさせたい場合には摘芯をおすすめします。

根域制限栽培のデメリット

真夏の根域制限栽培は、かなり危険。葉が大きいイチジクは、葉っぱからの蒸散が激しく、すぐ水切れします。

雨が降らないと、朝晩の水やりは必須。木の成長や気温等によっては、1日3回の水やりが必要になります。

もし水やりを忘れたり、水量が不十分だと枯れしおれたりダメージが大きいと、弱ったり枯れてしまうリスクが高い。

旅行等で家を2~2日空けると、イチジクが枯れる危険が高い。(比較的、安価に自作できる)自動潅水システムなどを導入しないと枯れます。

しおれたイチジク

ギリギリ助かったイチジク。
その後の生育が悪くなりましたが、翌年には復活してたくさんの実をつけてくれました。

地植えで周りを囲うだけの根域制限は、根っこが下に向かって水を求めていくので、水切れは起こしにくくなりますが、根が下から制限したプラダンやブロックを通過すると効果が減ります。

摘芯すると実付きは良くなる【対策その2】

即効性がある。

摘芯がイチオシの対策!

効果があるかどうかは、10日前後で分かりました。

実付きを良くするため根域制限より、摘芯する方がお手軽で早い!

イチジクの摘芯

ハサミは病気を伝染させる可能性が高く、手で摘芯するのが奨励されています。
ただし手でもうつる可能性はあります。

6月下旬~7月初旬の頃、樹勢が強く木が大きくなっていくのに、まったく実がつかない場合、そのままでは年内に実を収穫するのは困難になってきます。

そこで摘芯することで、成長させるスイッチから結果(結実)のスイッチに切り替わり、実が付き始める可能性が高まります(実際にやってみた結果・経験からですので、詳細な原理は不明)。

結実した事例と補足

豊産性のホワイトイスキアやヨルダンですが、1年目の地植えは実付きが若干劣り、実がならない枝や1本の枝でも途中で実がつかない現象に見舞われましたが、摘心したらほぼ結実しました。

他の品種でも、実付きの数に差はあるものの、いずれも結実にほぼ成功。ただし挿し木して1年を経過していない苗は、結実した苗をしなかったものがありました。樹のある程度の充実は必要だと感じました。

この方法、枝の途中に実がならずとんでしまった箇所にも、摘芯後に実が結実しました。

上の写真で結実した箇所を、拡大したのが下の写真。

あとから結実したので実は小さい。
上と下に実が大きいのがあるので、あとから結実したことが分かる。

一般的にイチジクは、下から実がなるのですが、このように摘芯すると、実がついていない箇所にも結実することが良くあります。

摘芯するときの注意点

下記の写真の中心部分にある白いものは、タンパク質分解酵素「フィシン」という物質で、手につくとかぶれる恐れがあるので、ビニール手袋をして作業しましょう。

白い液

私のケースですが、7月初旬に摘芯すると、1週間~10日くらいで枝の先端(上の方)付近から、実がついてきます。すべての枝や木で結果するわけではありませんが、実をつける確率は何もしないよりも高くなります。

摘芯して着果した実

効果を実感したのは、桝井ドーフィン、ホワイトイスキア(実付きが良いけど、実が付かない枝もたまにある)、ゼブラスイート、リサなどが摘芯したら実がつくようになりました。試す価値はあると思います。

リスクというほどではありませんが、あちこちから脇芽がでてきます。脇芽を育てれば、また上に伸ばすことは可能ですが、成長は摘芯するときよりは遅れます。冬に強剪定するので、私は全く気にしません。

今年、すでに秋ごろにでも着果していたら、来年は期待できそうです。もし来年、実付きが悪ければ、6月下旬~7月上旬に摘芯すると実が付きやすくなります。

だたし晩生の品種は、もう少し早めに摘芯した方が良いかもしれません。その地域に合わせて熟すまでの日数を逆算して摘芯する日を検討してください。

なお、地植え1年目のビオレソリエスでも効果があり、摘芯したら実つきは他の品種に比べると遅いものの結実。この品種は晩成なので、早めにやった方が良いです。ただし豊産性の品種とくらべると、ぽつぽつ実が結実する感じ。

摘芯して実付きが改善された品種

ドーフィン、ホワイトイスキア(さらに実付きが良くなった)、ヨルダン、ロングドゥート(バナーネは同一品種)、リサ、ビオレソリエス等。

ゼブラスイートは、効果がなかった。脇芽もでないので、樹が弱っているかも。落葉時期に、根っこの状態を確認します。もしかしたらコガネムシや根腐れの可能性も。

摘芯しても実がつかないケース

例えば実付きが良いドーフィン、摘芯しても実がつかない場合、次のような原因が考えられます。

  • 前年の成長が不十分。
  • 肥料不足。
  • 水不足。
  • 枝が木質化。
  • 日射量(半日、太陽光が当たれば十分)。
  • 挿し木してまだ1年を経過していない苗。

前年に、根や枝に栄養分をたっぷり蓄積されていないと、春からの成長が遅くなり実付きへの影響も悪くなることが予想できます。特に収穫後に与える秋のお礼肥(秋肥)は重要になります。

肥料不足について、私は4月より、化成肥料(8 8 8 窒素 リン酸 カリ)を毎月、少量ずつ与えるようにしています。

化成肥料 8 8 8

木が大きくなり実が付き始めたら、枝の先端の葉色を見ながら肥料の量を増やしていきます。あまりやり過ぎると、病気や害虫の被害が増える可能性があるので慎重に与えます。

肥料の効果は、枝の太さや長さで確認ができます。

参考イチジクの樹相と生産性との関係及びその診断方法 ←こちらのP3~で解説されています。

水不足は、成長を阻害するので、乾燥には要注意。イチジクは浅根のため水不足の影響を受けやすい。地植えとはいえ、地下水が低いと土壌の表面は乾きやすくなるので水やりの必要があります。

また乾燥防止で、稲わらマルチも有効です。

参考 除草の風土〔24〕愛知県のイチジク園における稲わらマルチ

枝が木質化していると、剪定しても実が付きにくくなります(私の経験で、品種やその他の条件があるかもしれません)。絶対に実が付かないとは言えませんが、枝が若い方が実が付きやすい。右のように枝が若いと、摘芯してから7~10日くらいで実が確認できるくらいになります。

結果と枝

しばらくすると、葉の付け根に小さな実が確認できるようになります。左が実、右側は脇芽の素。ただしもう1つ実が付くことも。小さな果実(結果)

実が7月の中旬くらいまでに確認できれば、3か月後には収穫をむかえます。

日射量が不足しても、着果が悪くなります。これは光合成によって得られる栄養が不足するため、着果率が悪くなると考えられています。

下記の資料(論文)のP4以降で、遮光率によって着果率が変化するという興味深い内容で、詳しくまとめられています。気になる方は参考に。

参考 遮光がイチジク‘桝井ドーフィン’の樹体生長,着果,収量および果実品質に及ぼす影響

まとめ:地植えでイチジクの実がならないときの対策のポイント

地植えして実がならないときの対策のポイントは、以下の2つ。

笑顔で指さし これ

  1. 根域制限する。← 即効性はない。前年の秋には植え替えが必要。
  2. 6月~7月初旬に摘芯する。← 効果が早くでる。温暖化の影響で7月末くらいまでに摘芯すれば、年内に収穫が間に合うかも。(中間地ですが、その年はかなり温かく12月に収穫できた事例あり)。

根域制限の栽培は、果樹全般に良く使われる手法です。根が自由に伸びないように制限する方法で、しっかり制限すれば効果は高いと言えます。

鉢植えも根域制限されるので有効です。

イチジクの苗を購入して、地植えする場合は剪定した枝を挿し木して(登録品種を増殖するのは違法)、発根したら鉢植えにすると、実がつきやすくなります。もし鉢植えから地植えにする場合、カミキリムシ被害なども想定して予備に鉢植え栽培もしておくと安心。

根域制限していても6月後半になっても実がならない場合でも、摘芯すると10日ほどで小さな実ができはじめます。

実がついたら追肥のタイミングです。葉色を見ながら肥料を一度に与えず何回かに分けましょう。やりすぎ、不足は木へのダメージになりますが、この辺りは品種や木のサイズ等によっても変わるので経験が必要です。

あくまでも私の例ですが、10号くらいの鉢植えの場合、化成肥料(8 8 8)を小さじ1くらいを与えて様子を見ます。2週間くらいして葉色や実が大きくなっているかをチェックして、また追肥します。

地植えの場合は、軽くひと握りの量の1/3くらいを与えます。様子をみて2週間ほどしてまた与えます。

プロ農家の方がYouTube『「Noriさん」いちじくVlog』のチャンネルで下記のように肥料について、詳しく紹介されています。

いちじく 6月 この肥料まいていきます

肥料の種類や量等は、あくまでも例です。木の大きさ、実の量等によって変わる、やはり経験で覚えていくしかないと思います。この辺りは難しい。

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