「どうし飛ばない? 竿か、リールが悪いのか」。
私がルアー(エサづりも同じ)で投げたときに、最初にぶち当たったのが飛距離。隣の釣り師が「ビューン」と目で見えないくらい遠くまで軽々と飛ばしていました。
そこでどうすれば、ルアーで飛距離を出す方法を調べて、それを実践したら格段に遠くまで飛ばせました!
調べて実践したことを、初めての方でも分かるように出来るだけ専門用語を使わずまとめました。
目次
飛ばない原因は投げ方ではなく道糸(ライン)だった!
基本的に飛距離に影響するのは以下のポイントに注意します。
- 竿(1~2gのルアーを飛ばしたいならこちら>>安いルアーロッドおすすめ
- リール>>3000円以下で買える!初心者におすすめスピニングリール!
- 道糸(ライン)>> 釣りり糸の種類|ルアーで飛距離を出すためのライン選び入門
- ルアー(投げ釣りならオモリとエサ)
この中でもっとも影響が大きいのは、竿でもリールでも、ルアーでもなく実は道糸です。一般的に釣り師はラインと呼んでいます。
「え、糸なんて関係ないでしょ?」って、私は最初は考えていました。
それが大きな失敗でした
糸なんて軽いし、オモリに比べたら影響なんてないのと同じ。そう考えていました。
最初は道具(竿とリール)が悪いからだと考えていました。投げ方(キャスト)は、真似してある程度はできていた自身がありました。
というのもキス釣りの大遠投で200mも飛ばすような釣り方ではなく、ルアーで軽く竿を振っただけで50~60mは飛ばしていたからです。
「投げ方じゃない!」そう確信しました。※注 投げ釣りは投げ方も大きく影響します。
それから色々と調べたら、糸が飛距離に大きな影響を与えることが分かりました。
無視できない空気抵抗
実は糸は軽いからこそ、大きな影響を与えています。
ルアーを投げたとき、飛ばないように働くのは、空気抵抗です。
ルアーも形状によっては空気抵抗を受けやすいのですが、それでも遠くに投げている人がいたので、空気抵抗が一番大きな原因だとわかりました。
とすると、糸の空気抵抗さえ減らせれば遠投できます。
糸の種類
糸の種類を調べたら、ある重要な情報が見つかりました。
糸の重さが違う。異なる比重の糸(重い糸・軽い糸)があることがわかりました。
さらに重要な情報を発見!
それは糸の強度。同じ太さでも強度が数倍も違う糸が売られていました。それらの糸特徴を簡単に一覧表にまとめると、このようになります。
ナイロンを基準にした現在主流の糸の特徴一覧表。
特徴 | ナイロン | フロロカーボン | PE |
比重 | 標準 | 重い | とても軽い |
強度 | 標準 | 標準 | とても強い |
飛距離 | 標準 |
下記に糸のそれぞれの特徴を、もう少し詳しく紹介します。
ナイロンの特徴
比重はナイロンとPEラインの中間の特徴を持っています。
初心者向きと言われるのは、オールマイティーにどんなところでも、あまり大きなトラブルなく使えるからです。
糸選びに迷ったら
もし、糸に迷ったら、まずはナイロンを使いこなしてから、他の糸を使うのがおすすめ。
使用例)
- 砂浜から投げ釣り。
- 堤防からサビキ釣り。
- 川でナマズや鯉(コイ)釣り。
- 浮き釣り。
- 水の中の中間層の釣りに向いている。
どんなところでも、ある程度の釣りができる特徴があり、釣り具店のファミリー・ビギナーセットに付属している標準セットのリールにも巻かれています。
フロロカーボンの特徴
初心者の方は、後ほど紹介するPEラインにつないで使います。(リーダーという)。
フロロカーボンは、重いので水の中で沈みます。
使用例)
- ルアーで底を狙うのに向いる。
- 浮き釣り。
- 針につなぐ糸(ハリス)。
- 磯釣り。(チヌ、グレなど)
- 岩、根が多い底づり。
引っ張られる強度はナイロンと同等ですが、岩に引っかかりすれたときに糸が切れにくい、耐摩耗性という特徴があるのでフロロカーボンが活用されます。
取り扱いが難しいので、初心者が使いこなすのは難しい糸です。
PEライン
PEラインを使うとルアーの飛距離が大幅アップ!
特徴はナイロンやフロロカーボより強度が3倍強い。このおかげで飛距離が出せます。
糸の強度が3倍強いので、糸を細くできるメリットがあります。糸を細くできると、空気抵抗を大幅に減らせます。
つまり同じ竿、リール、ルアーを使っても飛距離が伸びます。私の横で、軽々と軽そうなルアーで遠くまで投げられたのは、この細いPEラインを使ったからです。
使用例)
- 飛距離を出したいルアー。
- ルアーで表層を狙うのに向いる。
- 感度が良く、アタリをとりたい釣り。
ナイロンやフロロカーボンと違って強度は強いのですが、耐摩耗性が極端に低く、ちょっと岩にひっかかっただけで、「プチッ」と切れてしまいます。
そこでフロロカーボンをつないで、弱点を補うので手間が若干増えます。
こちらも取り扱いが難しいので、初心者が使いこなすのは難しい糸です。ナイロンを完全にマスターしてから使うのがおすすめ。
PEラインを使いこなせると、さらに軽量のジグヘッドでも魚のいるポイントまで届く範囲が増えるので、釣果がアップします。
飛距離が伸びると、それだけ狙える魚の種類も増えるので、より釣りが楽しくなります。
実際に使った感想
初めて使ったときは感動しました。
軽く竿を振るだけで、ヒューっとルアーが飛んでいくので大満足でした。もっと早く使っていれば良かったと、ちょっと後悔。
PEラインは、ミシン糸のような手触りです。糸が細いので最初は切れそうで不安でしたが、引っ張ってみてもそう簡単には切れません。さすがPEです。
戸惑いました。切れないハサミだと糸は切れにくい。ロープのように細い糸が編み込んであるので切れにくいです。
ただしカッターなど鋭利なもので傷をつけるとすぐ「プチッ」と切れます。摩耗に弱いのが分かります。取り扱いは要注意です。
糸をカットするときは、良く研がれたハサミを使わないと、ほつれてきます。
PEラインを慣れるまで使い続ける
飛距離を出すためにはPEラインは必須。
ところがPEラインのトラブルは、ナイロンとは比べものにならないくらいあります。油断していると糸が絡まりやすい。
ナイロンに慣れていると、トラブルになりやすいので、PEラインの特性が体で覚えるくらい使う必要があります。使えば、徐々に上手くなります。
慣れる前に使うのを止めてしまう人がいて、非常にもったいないと思います。使うのに技術が必要ですが、一旦慣れると飛距離がアップするので釣りが楽しくなります。
結局、どの糸が良い?
- 何号を使えば良いのか?
- どこのメーカーのどんな糸が良いのか?
飛距離を出すなら
ルアーで飛距離を出すならPEを道糸に、リーダーにフロロカーボン。
ちょい投げ
- 夏場のちょい投げでキス釣りや、ハゼ釣りならナイロンの3号もあれば十分。オモリもジェット天秤の4~8号。あるいは中通しオモリ。
引っかかりそうな海底
根掛かりしやすいところ、岩が多い海底で投げる場合や、アイナメなど岩場を好んむ魚(根魚)を釣る場合、1サイズ太いナイロンの糸を使います。
飛距離が必要な場合は、PEラインに竿の2倍程度の長めのフロロカーボンをリーダーとしてつないで使います。
釣り方で変わる
いまご紹介した例は、人によっては異なります。色んな人が、いろんな釣り方をしているので、ラインの使い方も各自、工夫しています。
- 例えばPEを使わずに、フロロカーボンを道糸にしてチヌ釣りをされる方もいます。
- PEで浮き釣りをされる方もいます。
- ウキをつけず延べ竿で脈釣りをするのに、ナイロンの人もいればフロロカーボンの人もいます。
堤防や港からのちょい投げなら、初心者は失敗してもリスクが小さく手軽に試せるので、一度はテストでいろんな組み合わせをしても、べつに良いんじゃないかと思います。
あくまで例の1つです。自分に合った糸の使い方をするには、糸の特徴を頭に入れて実際に釣って経験する必要があります。
下記を読むと、釣り糸(ライン)に更に詳しくなります。
PEライン選びが詳しくなります
PEラインで飛距離アップ!リーダーの太さと結び方まとめ【動画付】
フロロカーボンを検討してる方
下記の記事を読めば、さらに釣りに詳しくなります。
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。