家庭用の自動水やり機は、こちらを組み合わせて作ります。
- 自動水やりタイマー。安すぎるタイマーは避けてください。
- 4mmのホースや散水点滴ノズルがセットになったもの。
- 耐圧ホース(細いホースは使えないのでご注意ください)。
これらを使うと、簡単に水やりを自動で行うことができます。ホースの長さや水をやる箇所によっては1万円以下で自動システムができます。
私が自動の水やりをするきっかけは、真夏に家を留守にしたときイチジク等が枯れそうになったからです。あと少しで枯れるところでした。
近年の例のアレなどで、急に体調不調になる可能性もあるので、自動で水やりできると助かります。
ブルーベリーなどにも影響が。下記はイメージです。
実施にはもっとひどい苗も・・・
このようなことから、仕事や用事で家を不在にしても水をやれるように、いろいろ調べて自作しました。家庭用に市販品もあるのですが、水やりする鉢数が多いのでお値段もかなり高額になりそう。そこで価格を抑えるために自分で作りました。
自動水やり機の作り方
すでにいろんな方が自動の水やりの方法を考えられていますが、こちらのやり方だと家庭菜園レベルであれば、ほぼ解決できると思います。
Daisuke Miyazakiさんの【自動潅水】農業用の自動水やり装置の作り方!イチゴやトマト栽培、家庭菜園に使えますが分かりやすい。
動画を見ると簡単にできそうですよね。実施にやってみると、やっぱり簡単でした。最初は少し苦戦しましたが、すぐに慣れました。やはり数やると早くなりますね。
Daisuke Miyazakiさんの概要欄にAmazonリンクがあるので、パーツ類が購入できます。後述する記事でも紹介しています。
ホースの長さは現物合わせが簡単
図面を書いてホースの長さを決めるのが良いとは思いますが、私の場合は現物合わせでやりました。
自動で水やりするためのアイテム、ホースやノズル等がセットになったものもAmazon等で販売されています。
私は鉢数が多く、追加でノズル(50個入り)やホース(50m)などを買い足しました。
このホース、もったいなくて長さをギリギリにカットしてましたが、余裕をもたせる方が良いです。鉢の高さや木が大きくなって、株間を広げると届かなくなります。
ノズルを固定するホルダーです。
ノズル(点滴ノズル、噴霧器ノズルなど呼び方は様々)はこんな感じのものです。
Amazonは価格が変動するので、もしかすると個別に買い足すよりは、セット品を購入する方がお得かもしれません。このノズル、ネジになっていて水量を調節できます。
Amazon等で販売しているこのノズル、写真では同じように見えますが、ネジの精度が違うようです。商品によっては調節がスムースだったり、ちょっと硬かったりしますが、写真だけでは分かりません。まあ、樹脂なので使えないことはないです。
自作のポイント
耐圧の水道ホースに穴を開けるところが、慣れるまでちょっとてこずるかも。私はダイソーのドリル3mmとペンチを使ってホースに穴をあけました。
力を入れ過ぎると、ホースを貫通してしまうので注意してください。
穴をあけたら2方向分岐の4mm内径ホース対応、下記のようなジョイントを差し込みます。セットで買う方がお得だと思いますが、個別でも購入できます。
このジョイント、寒い冬などはホースにねじ込むのが硬いと思います。ホースにぐっと差し込んでください。ちょっと差し込むだけだと、水圧がかかると抜けてしまいます。
水道の蛇口は万が一のことを考えて全開にせずに、全体に水が良い感じに行き渡るくらいに閉めています。
点滴ノズルの方をうまく調整すれば、一番とおくのノズルへも水を流すことができます。水を有効に活用したいので、ノズルから少しずつ水がでるようにしています。
どれくらいの時間、流せばいいのか?
私の場合、水やりする前に鉢をもってみて、水やり後の重さを手で感じて、水を与える時間を決めています。またノズルからでる水の量も調整すれば、水を節約できます。
普通にシャワーノズルで人間が水を与えるより、点滴ノズルでちょっとずつ与える方が無駄なく土にしみこむ感じがします。
自動潅水の事例
こちらはいちじくの鉢へ点滴ノズルを設置しています。ブルーベリーやイチゴなど、数十か所にこのノズルを設置しています。
下記の写真は、ブルーベリーの鉢に設置した点滴ノズル。大きな鉢はノズルを2つ設置して、水やりがムラにならないようにしています。
最初はそれぞれの鉢をもってみて、水やり後に鉢が重くなっているか確認しながら、ノズルからでる水の量を調整してください。軽量カップで水がでてくる量を測ったりは、面倒なのでやっていません。
YouTubeで実際に栽培に活用されている、こちらの動画が参考になります。
自動潅水のトラブルにはご注意を。
下記はいちごの栽培に活用している関連記事です。
まとめ:点滴潅水で節水!果樹に最適な設備を自作でお値打ち
自動水やり機【 家庭用】と点滴ノズルで水やりすればお手軽簡単ですが、さらにメリットとして、節水にもなるということ。
自作したのは点滴潅水システム。点滴のメリットは、節水できること。
一般的に庭木に水やりするときは、シャワーヘッドで水をじゃぶじゃぶかける方法が一般的だと思います(ジョーロの方も)。
しかし土にしっかりしみこませるためには、大量の水が必要になります。大きなお庭なら1日で数十リットル~数百リットルも必要だと思います。
点滴は、1滴1滴、水を上から地面に落とすもの。散水タイプと違い、無駄なく地面に水をしみこませることができます。点滴の落ちるスピードを調節できるので、水滴が土に十分にしみこむくらいゆっくり落とせば、例えば鉢から水が流れ出るのも少なく抑えられ、結果的に節水になります。この辺り、1鉢ごとに調節できのが大きなメリット。
それに水を減らすことで、鉢や土壌から地下に流れ出す肥料成分も減らすことができるので、肥料の節約も。このあたりは、実際に栽培してみないとどれくらい節約できるかは分かりませんので、それぞれの環境で試してください。
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。