シャコバサボテンが2度咲き!一年中楽しむ方法を解説しています。
3~4月、11~12月、1年で2度、花を咲かせることに8年連続で成功しました。2024年の春も。
シャコバサボテンの花の寿命が短く、満開の咲いている期間は短いですよね。
「あ~あ。もう終わっちゃった」と、がっかりしました。1年かけて、手間暇をかけて育ててきたので、残念に思います。
ところが、あるときシャコバサボテンの花が2回目の花をつけた葉がありました。
もしかして、二度咲き!?
そこで、シャコバサボテンのある特性を利用して1年で2回、花を咲かせることができました。詳しく紹介します。
※注 自己流ですので、学術的には正しくないかもしれません。
目次
花芽をつけさせる条件を利用
(3月18日頃の様子)
シャコバサボテンは、次のような条件が整うと花芽(つぼみ)をつけるようになります。
- 気温が下がる。
- 日中の日が短くなる。
- 肥料を一定期間、与えない。
つまり、この条件さえ作ることができれば、花を2回楽しむことができます!
日を短くする
真夏に気温を下げるのは、電気代がかかりそうなので、今回は除外します。もし、温度を下げられれば、真夏でも花は咲かせられます。
今回、私がやったのは日を短くする方法。
うちの場合は、クリスマスくらいに満開。ちなみにこの株は、テスト栽培中。周辺にリング状にお花を咲かせるチャレンジ。
(12月27日頃の様子)
お正月を過ぎると花は終わり。日も長くなり始めるので、花は咲きません。
そこで花が終わって1ヶ月くらい、シャコバサボテンをリビングに置いて、夜も蛍光灯の光が当たる部屋で1週間くらい置いておきます。
窓際がポイント。寒さは維持しつつ、光を長くするわけです。
シャコバサボテンは、春になったと思って新芽を出して活動を活発にします。室温もある程度は温かいので、花を咲いて疲れた樹勢も復活します。
水やりは、液肥を与えているので元気。これが1~2月の初旬。もし、新芽がでてきたら取り除きます。そして1ヶ月ほど経過したら、日を短くします。
暗くするようにしたら、液肥は与えずつぼみができるまでは、水しか与えません。
以前は、夕方にダンボールの箱を被せて暗くしていたのですが、面倒なので上から新聞紙を被せるだけにしました。これでも十分に日を遮ることができます。ただ今どき、新聞紙より段ボールの方が入手性は良いかもしれませんね。
朝はできるだけ遅く、新聞紙を取り日がまた短くなったと、シャコバサボテンに認識してもらいます。花はすっかり終わりましたが、夕方、早めに休んでもらい朝はゆっくり起こします。
(1月30日頃、新芽が出てきたので元気に回復したようです。)
(2月6日頃の様子。)
(2月17日頃、つぼみ大きくなってきました。)
2回目の開花に成功!
(3月18日頃の様子)
3月18日頃(別の鉢植えのシャコバサボテン。花の種類が違います。)
1月に花を咲かせ、3月の中旬頃に2回目の花を咲かせてくれたシャコバサボテン。疲れをいやすために、水と肥料の管理はいつも以上にして、樹勢を回復させたいと思います。
桜の咲く4月頃にも咲かせられる
4月5日撮影
暗くするタイミングをずらすと、つぼみが付く時期も遅らせることができます。
例えば1鉢だけ、しっかり室内で光りを当てる期間を長くします。日が長くなったとシャコバサボテンに思わせます。
その後、ダンボール中や新聞紙で、夕方の4時半頃に暗くします。あるいは、朝、遅くまで光りに当てないようにします。
すると日が短くなったと勘違いしてくれます。
1ヶ月くらい、そうやっていると葉につぼみが出来はじめます。
室内が温かい場合は、ダンボールに入れて保冷剤を入れておくと、夜に気温を下げられますよ。あまりたくさん入れると、シャコバサボテンが枯れてしまうので、ほどほどに。
ちなみに6月に咲かせた方も。
いつもなら12月頃に咲くシャコバちゃん。
6月に咲いたのは初めて(゜ロ゜)#季節外れ #シャコバサボテン #こんなの初めて #異常気象のまえぶれ? pic.twitter.com/S04AldQYuj— ゆか (@HystericLucy) 2019年6月12日
肥料と鉢の管理
春にも開花させるため1~2週間に1回程度、1000倍に薄めた液体肥料をたっぷり与えます。
鉢はリビングなど、夜も光が当たる場所に置くのがベスト。暖かい部屋に1か月ほど置いておきます。乾燥もしやすいので肥料を与えないときでも、1週間に1回はたっぷり水を与えます(排水性の良い用土が前提)。
1月いっぱいは、この液体肥料をあげて株に元気を与えるようにします。
冬は日が当たる時間が短いので、全体にまんべんなく太陽の光をあてて光合成をさせるため、1週間に1回、鉢を180回転させます。
シャコバサボテンの新芽は伸ばさせない
花が終わると室内で育てると温かく水分もあげるので、すぐに新芽が伸び始めてしまいます。でも3月に咲かせるまで、新芽は伸ばせないようにします。
新芽に使うエネルギーを花芽を作るために使ってもらうためと、根に少しでも栄養分を蓄えてもらうためです。(根ではなく、葉に栄養を蓄積しているかもしれません)。
1月中はシャコバサボテンに夏だと勘違いさせるため、室内で蛍光灯の光をしっかりあててくださいね。
1月下旬からシャコバサボテンにショックを与えます
1月下旬ころから、液肥や水やりを減らします。
夜は新聞紙でシャコバサボテンを覆って、蛍光灯の日が当たらないようにします。シャコバサボテンは日が短くなると花芽をつける性質があるためです。
このときも窓際に鉢を置いておくと、朝方は気温が下がるのでさらに花芽を促進させます。
これから花芽がつくまで、1週間に1回程度、鉢を180度回転させて、できるだけ窓からの冷気を葉に触れさせるようにしてください。
このようにすると、花芽がより均等につくようになり、花が咲いたらきれいに満開になります。
2度目の花が咲かないとき
つぼみがつかず、新芽がでてしまう。
挿し芽から2年程度であれば、株が小さく根や葉に花を咲かせるほどの栄養分が貯められていないと、つぼみがつかず新芽がでてしまいます。
こういう場合は、無理して花をさかせず株を大きくするように、秋までしっかり育てましょう。
鉢を縦に深いものに植え替えると、根がしっかり葉って栄養を蓄えられるのでおすすめです。
【番外編】日を短くさせる実験をしたよ
折り込みチラシ、新聞紙を丸めて葉っぱに被せてみました。
シャコバサボテンは、どこで日の長さを感じているのか?
おそらくですが葉っぱの先端で、それぞれの葉が感じているのではないかと考えています。
つまり一部の葉だけに光を当て続けると、つぼみができなかったり、あるいは特定の葉っぱにだけ、つぼみを作ることができるのでは?
ただ、毎日、夜だけ被せるのが面倒になってしまい、新聞紙で覆うやり方にしたので、葉っぱ毎の検証はできていません。
ただし、こんな興味深い例があります。
葉っぱを挿し芽にしていくと、たった1つの葉しかないのに、先端につぼみができました。
残念ながら、つぼみがもう少し大きくふくらんだところで落ちてしまいました。
おそらく根が十分に生えていないので、栄養分が吸収して根に蓄えられず花を咲かせるだけのエネルギーが不足したからだと考えています。
花よりもまずは、自分(1枚の葉)を大きくするのが大事ですからね。
『シャコバサボテンの花を1年で2回咲かせる方法!』は、いかがでしたか?
思った以上に、簡単に花を咲かせることができました。もし枝に勢いがあったら、2度目に挑戦してはいかがですか?
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。