48Wの気になる12~24V用のLEDライトを発見!
この手のライトは、作業灯とかワークライトという紹介がされています。用途はいろいろ考えられますが。
- 屋外のDIYや災害時などの作業の照明。
- 用途は釣りの投光器としての利用。
商品ページを見ると爆光と品質に自信を感じました。
実際に使ってみると、売り文句ほどではないのは良くあること。そこで実際に購入してレビュー記事にまとめました。
目次
LEDライト 48Wの実力とは?
爆光!
それは間違いない。100均のLEDをちまちま点灯させていた私からすると、爆光としか言えない!
購入したのは、魚眼配光という横長に照らす感じ。通常は丸形に点灯するタイプですが、今回は魚釣りを想定して選びました。
実際に室内で点灯させましたが、横長に点灯するため撮影しても切れてしまいました。
ちょっと中心部分が広めに明るいですが、全体としては横に長い。イラストで比べてみるとこんな感じ。
明るさは、以前に購入した27Wと比べると広角なのに「こっちの方が明るい!」とすぐ分かるレベル。
48w led 魚眼集光のレンズ
さすがに27Wと48Wの比較をすれば、当然と言えますが実はそうとも言い切れない事情があります。(後述)
さて広い範囲を照らせて明るいとなれば、投光器としても使い勝手はいいはず。
今回、購入した27WのLEDライトは、いわゆるパワーLEDというタイプ。ちょっと気になって、カタログの仕様を確認しました。
カタログ上の仕様
- 直流 10V~30Vに対応。
- 実測で電流が2.67A流れました(後述)
- 魚眼プロジェクター付き 拡散投光(集光タイプもある)
- 色温度: 白6000K 実際には若干、黄色が混じる。
- 5500LM(ルーメン)バイクのヘッドライトくらいの明るさ。
- 価格は1000円前後で送料無料。お手頃な価格。値上げされるかも。
- 防水 IP67:← 信用してないので晴天のときしか使わないつもり。
- 本体材質:ダイカストアルミ、強化ガラス
あくまでもカタログの宣伝文句で、実際にどうかは分かりません。
LEDライトの明るさ
実際のところどれくらいの明るさは、いつもの測定方法で照度を確認しました。
12Vのカーバッテリーで点灯させています。(測定時のバッテリーは12.5V)
私が使う光度計は、そんなに精度の高いものではないのですが、明るさも目安にはなると思います。LEDライトを照度計の真上20cmのところで点灯。
数値は変化しますが明るいところで、35000Lux(ルクス)。lm(ルクス)で表記できると良いのですが。
セリアのLEDヘッドライトが、2340Luxと比べると、それの15倍くらいは明るい。
27Wと48Wはどっちが明るい?
あくまでも私が購入した27Wと48Wの比較ですが、
- 27Wは最大26200Lux(ルクス)
- 48W 最大で35000Lux(ルクス)
単純にこの数値を比較すれば、48Wの方が1.3倍明るいと言えます。
ワット数が48Wの方が1.78倍、数字上は明るいので数値が小さく見えますが、横に広範囲に照らしているので、室内で使うと1.5~2倍くらい明るく感じる。その実力は十分に発揮されています。
ということで48Wの圧勝です。
結果は48Wの方が明るかったのですが、それぞれ電流を測定したらあることが分かりました。
2.57A
48Wで2.67A流れました。消費電力は、電圧×電流=12.5V×2.67=33W
LEDライトはワット数だけで明るさは判断できない
同じワット数のLEDライトでも、ショップによって実際のワット数は違うかも。
- ショップA 27WLEDライト 12.7Vで約1A(12.7W) カタログ上の47%の明るさ。
- ショップB 48WLEDライト 12.5Vで2.57A (32W)カタログ上の66.7%の明るさ。優秀。
ワット数でいえば32W÷12.7W=2.5倍、つまり48Wは27Wに比べて2.5倍くらい消費電力が大きいので、同じ範囲を照らすとしたら2.5倍、明るくなりそう。
もしBのショップで27Wを購入したら、27×0.667=約18Wのライトかもしれません。
そうなるとショップAとBの同じ27WのLEDライトでも、明るさに違いがでても不思議ではないですよね?
つまりワット数が同じでもショップさんによって明るさの違うLEDライトが届くかもしれません。明るさを求めるなら、その辺りの見極めが必要になりそう。
本当は公称値が48Wなら、同じように点灯してくれるのが良いのですが・・・そうはいかないのが現実。
LED48Wの放熱
LEDから発生した熱を逃がす放熱器が大きく、寿命を延ばすのに役立つハズ。
厚みもあり、2.57Aならなんとか放熱してくれそう。持てなくなるほど熱くはないですが、真夏でも屋外で夜に使用するので大丈夫だとは思います。
真夏の日中に暗い倉庫で長時間の点灯だと、発熱は気になるかもしれません。これを測定したのは真冬の室内。
電気コードの端は、こんな感じ。
48w ledの電気コード
私は抜き挿しする予定なので、自動車で使われているギボシ端子を接続しました。
公称値と明るさが異なる理由を考えてみた
おそらくどちらのLEDライトも、3WのパワーLEDを搭載していると思われます。
27Wは3WのLEDが9個搭載されているので、単純計算で3W×9=27W
48Wは3W×16個=48Wと表記されていると思われます。でも実際にはそれよりも小さなワット数しか流れていません。
ここからは推測になるのですが、LEDは電圧が下がっても電流を一定に流す定電流回路という回路で点灯させているはず。
問題はここからです。LEDというのは個体差があり、同じ電圧をかけても同じ電流が流れるとは限らない。例えば1つ目のLEDは2.5W、2つ目が3W、3つ目が3.5Wかもしれません。
困るのは2つ目と3つ目。定格の3W以上で点灯させると、発熱が大きくなり寿命が短くなる。
もし電流を一定にするなら、1個ずつのLEDを制御しなければなりませんが、それではコストが何倍にも膨れあがりますし、第一、本体が大きくなりすぎます。
安全対策
そこで安全を見て一番流れそうなLEDを3W以下になるように、流す電流をわざと下げるわけです。そうすると、流れる電流が小さくなるので公称値のワット数では点灯させられなくなります。
ただ安全対策だけではないかもしれません。
コストダウン
電流を下げることで、部品の価格も抑えられるメリットがあります。
本来だったら、実測値に商品パッケージもワット数を下げれば良さそうですが、私たち消費者はWを基準に選ぶので数字を大きく見せようという判断なのかもしれません。
いずれにしてもワット数だけで選ぶと失敗する可能性があります。
ちなみに私が購入した楽天市場のショップと商品がこちら。
光トレーディング楽天市場店 運営企業『瑞豊商事株式会社』
釣り用にするのに困った点灯時間
12Vの電源が確保できれば良いのですが、私のように車用のカーバッテリーを充電しながら使わない場合、ワット数が違うとバッテリーの劣化を早めてしまうので、無理して使えません。
だからできるだけ正確なワット数、流れる電流の値が知りたい。そこでLEDライトの電流を実測して、実際に使える時間を計算で割り出すわけです。
本来、点灯時間を考えると20W前後が欲しかったので48Wを他店から購入したら予想以上に電流が流れてしまったので、明るいのに素直に喜べない状況になりました。
今後の選択として、A店で48Wを購入するか、B店(光トレーディング楽天市場店)で27Wを購入する選択肢があります。
- 予想 A店なら48W×0.47=22.6W
- 予想 B点なら27W×0.667=18W
となりますが、実際に調べるには追加購入するしかありません。
品質管理がしっかりされていれば、B店の光トレーディング楽天市場店が良いかも。
あ、選択肢は他にもありました。
バッテリー容量を増やすという選択肢。予算さえあれば、災害用・非常用にも役立つ、大容量のリチウムイオンバッテリーを買うのがオススメ。
まとめ
今回、購入した48WのLEDは、釣り用なら十分にその威力を発揮できそう。あとはバッテリー容量次第。
LEDライトを24Wと48Wを購入して感じたのは、電流を制御するドライバーの設計で明るさが変わるので悩ましい。さらに同じ電流でもLEDの品質の差、さらに光を集めるレンズの品質によっても寿命は数倍変わることが知られています。
実際には1万時間で暗くなることもあるので、実際に使ってみないと分からないという、まだまだ商品としては過渡期だと感じています。
ちなみに釣りで使うだけなので、年間せいぜい数十時間程度なので寿命がくる前にバッテリーの方が先にダメになりそう。
釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。