どこまで使えるのか?カーバッテリー(鉛バッテリー)の寿命と放電終止電圧についてまとめています。
私の場合は、魚釣りでLEDを点灯させるのにカーバッテリー(自動車用のバッテリー)を使って活用。途中で充電できないので使い方がシビアだと思います。
困ったことに車の(鉛)バッテリーは、使いすぎると寿命が極端に短くなる特性があるので、どの辺りまで使えるのか、目安が知りたくて調べました。
バッテリーは端子電圧を測定すれば分かる
放電終止電圧とは?
ネット上ではいろいろ情報が出回っていますが、放電終止電圧は、そこまで使うと一発アウト、「ハイ、寿命が終わり」というくらいのレベルだと、私は理解しています。
10.5V・・・バッテリーの品質や気温、劣化の度合いなど、様々な条件によって変わりますが、1つの目安とはなります。
これ以下の電圧で使うと、劣化が激しく寿命が極端に短くなる恐れもあるので、使い過ぎないようにしてください。最悪、新品でもたった1回で廃棄レベルのバッテリーになるおそれもあります。キャンピングカーで、鉛バッテリーをサブバッテリーで使われている方で、極端に短い寿命になったという報告もあります。
結論としては、放電終止電圧と言われている10.5Vまで使うのは辞めた方が良いと考えます。
では、実際に使う場合の目安はどれくらいなのか?
バッテリーを安全に使える電圧
これが知りたくて、いろいろ大手のバッテリーメーカーや充電器メーカー、YouTubeなどの実際の使用例などを参考にある結論に達しました。
エンジンを停止して数時間以上は放置し、無負荷に近い状態で測定して、12.5V。
バッテリーの端子を直接測定したときに、車のエンジンをかけられる電圧は10.5Vよりもかなり高い12.5V。これが安全な電圧の目安。この電圧でも冬などはかかりづらくなることも。
バッテリーは、12.2V以下になると、車のエンジンがかからないと考えてください。わずか0.2~0.3V違うだけでも、バッテリーへの影響は大きいですね。
放電終止電圧ではなく、12.5Vを目安にした方が安全で良いと思っています。さすがにこの電圧なら、多少の測定誤差を考慮しても問題ないでしょう。
バッテリーを使う目安を、グラフ化したイメージはこんな感じ。実際には、電圧は若干変動するので目安にて。
冬の時期で、バッテリーは冷えている場合には、もっとバッテリーの性能が低下して使える容量は減るのでお気をつけください。
「えっ?バッテリーは12Vじゃないの?」と、私も最初は思いましたが、実際に12Vまで下がると、エンジンがかからないことも。実際にはもう少し高い電圧でないとダメなんですよ。
だから電圧を測定するときは、そのあたりを頭に入れておかないと失敗します。
ここでのポイント
車で使う場合は12.5Vに。この電圧は危険水位。即、充電が必要です。そろそろ新しいバッテリーの交換時期かも。
普段から使用しているのに、実際に測定してこの電圧より低い場合には、バッテリーの寿命が近づいている可能性があるので、そろそろ交換時期だと考えた方が無難。
特に気温が下がる秋以降は、朝になってエンジンがかからないトラブルになるかもしれません。
できれば朝一番に、エンジンを始動させる前に測定するのがおすすめ。
釣りでLEDライトを投光器として使う場合の目安
12.5Vは、車を始動させるための目安の電圧でした。
でも車内でインバーターで100Vに変換して家電を動かしたり、12Vを直接使ってLEDライトを点灯させる場合には、12.4Vくらいまではギリ使います(私の場合)。
ではちょっとどれくらい使えるのか、簡単な計算をしてみましょう。
カーバッテリーを85%充電したと仮定。(寒くなると容量が減少するので、満充電でも容量が低下するのも想定して、少なめに計算)。
70%までの使用で辞めておくとすると、実際に使える容量は85%ー60%=25%
28Ahの軽自動車用のカーバッテリーだとすると、使えるのは28Ahの1/4(25%)だから、
12V 20WのLEDライトの場合、1.67Aの電流が流れますから、(電流 1.67A=20W÷12V)
約4時間の使用が可能。(真冬は、時間が短くなりますが、アジ釣りなどは温かい時期なので、まあ問題ないでしょう)。
60%まで使うとすると、85%ー60%=35%が使える。
28Ah×0.35=9.8Ah
9.8/1.67=5.86
10Wなら使用可能時間は倍の12時間前後。
27Wなら、3~4時間くらい。
サビキ釣りで使うので、3時間もあれば十分です。それ以上は釣れすぎて調理が嫌になる(汗)
インバーターを使って100Vの家電を使う用途なら、12Vくらいまでは使えました。さすがに20WのLEDを8時間は余裕で点灯できます。
もっと点灯時間を伸ばしたければ限界まで使うのではなく、重量は重くなりますがバッテリーを2個にするという方法もあります。でも重い。1個で10kg。2個だと20kg・・・
釣り用に使ったバッテリーは、充電しないとおそらくエンジンはかけられるほど電気の残量は残っていないでしょう。まあ、そんな人はいないか。
なおLEDライトが27Wと書かれていても、実際には20Wの消費電力というケースもあるので、実際よりも長く使える場合も。まあ、それは良いんですけどね。逆じゃなければ。
参考 長時間点灯可能!釣り投光器の簡単な自作の作り方をまとめてみたよ
※注 使用可能時間は、カーバッテリーが新品で満充電されている場合。
まとめ:放電終止電圧12v
放電終止電圧は、使いながら測定できないので厳密な測定は意外と難しい。
車の場合は12.5V以下になったら充電しましょう。
サブバッテリーとして、単体で家電を動かしたい場合や、釣りで使うなら12.4Vくらいまでを目安に。それ以下になったらすぐ充電しましょう。それが寿命を延ばすコツ。
バッテリーを正確に測定するなら、バッテリー単体にして他の端子を外し、30分程度、時間をおいてからテスターで測定する必要があります。釣り用に使う場合には、単体で使用するので測定しやすい。
使いながらリアルタイムに正確な測定は難しい。余裕をもって使うのが安全。
用途に応じて、何ボルトまで使うか決めてください!
ちなみに車内で、シガーソケットなどから測定する場合には、実際よりも高い数値がでてしまうのでご注意を。
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釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。