まさかと思うが、企業の選び方として最悪なのが、就職の説明会を見て選ぶこと。
「プレゼンがとても分かりやすかった!」。
「社員さんの対応を見たら、ここだ!と感じた」。
様々な企業があるので、「ちょっと素っ気ないのでは?」という企業もある。とくに中小企業は、クセのある会社が多いので、そう思うのも無理はない。
しかし、あなたが「これは良い!」と考えたその理由で選ぶと、後悔することに。
企業の選び方は説明会で判断しないこと
先日、某朝のテレビ番組で、「企業説明会の○○を見て企業を決めます!」と、言っているのを見てびっくり。
そもそも人柄とかプレゼンで選ぶのは、もっとも最悪な選び方。
「なぜ?」って・・・
その説明は、誰がやっているの?
そもそも企業説明会でプレゼンテーションをしている人が、その企業の社員さんて誰が言ったのか?
あなたを応対した人が、その企業の人か何て分からないですよ?
企業は説明会を重要視している。だからこそ、自分の会社を良く魅せようとしますよね?
だとしたら、真面目にコツコツ仕事をしているけど話下手な人より、話がうまく堂々としている人を外部から雇いませんか?
そもそも説明会なんて、そんなに毎日、開催されるわけではないので、説明専属の人を雇うのはコストのムダ。
だったらお金を支払って、専門業者に来てもらった方が安い!
だからプレゼンや応対をしている人は、その訓練を受けた外部の企業の社員の可能性がある。
特に、不祥事などで一時期、叩かれたりしたら新規採用は大変になるので、更に良く魅せようとしますよね?
つまり、企業説明会は、外部企業によって作られた印象に過ぎない可能性も。
見た目だけで判断すると、失敗する。
絶対に企業説明会のうわべだけで、その企業に決めるのは危険な理由がお分かりいただけましたか?
良く魅せることは悪いことではない
女性の方で、お化粧をしない方はまずいらっしゃらない。すっぴんではなく、自分の魅力をより良く魅せるためのメイクは普通のこと。
企業も同じ。
自社をより良く魅せるため、外部企業に委託して良い所、アピールポイントを見つけてもらい、それを強調するのは悪いことではない。
むしろ自分の企業の良いところは、自分たち社員では気づかないことも多い。だから外部で調査してもらい、プレゼンに活かすのはむしろ自然なことです。
問題は・・・
企業の本質を確認している?
一番大事のは、その企業が何のために、どこに向かって進もうとしているのか?
大抵、テレビのインタビューでは、このような意見を選んで放送される。
「福利厚生がしっかりしている企業を選ぶ」。
「休日がしっかり取れる所を選ぶ」。
もちろん、年収もしっかりもらえるところなのは、言うまでもありませんよよね?
福利厚生は、最低限のレベルでないと企業体力がそもそもない可能性があるので、先行きが危うい。
休日が満足に取得できない企業は、退職者が多く仕事が過酷なブラックな雰囲気が漂ってくるので、そもそも危険。
問題は、見た目の華やかさに惑わされていると、失敗するということ。問題はその企業の本質を捉えて判断しているのか?
戦国時代を考えてみた
戦国時代に置き換えて考えると分かりやすい。
企業=大名。
企業は、それぞれシェア獲得競争に、あらゆる手段を使って戦を仕掛けている。
織田信長公は、尾張の小さな国にいるときから、当時、大変貴重だった飛び道具(火縄銃)をかき集め、斉藤道三などと差別化をして優位に。
それが後に、最強と言われた武田家の騎馬隊を、打ち破るきっかけになっている。
もし、弱小の大名だった織田信長公の、その思考を予測し、いち早く家臣になっていたら、将来、出世できた可能性が高まる。
一方、武田信玄についていたら、滅亡していた。もしも有名な創業者で大きくなった企業だとしたら、すでに高齢なら代が変わるリスクも想定しなければならない。
あるいは信長公は、人として問題があり裏いられて失敗すると予想したのなら、どこの大名に付くのが徳だろうか?
「え!そこまで!?」と、そんなのんびりな事を言っていてはいけない。戦国時代だったら、命に関わる重大事。
このようにして考えていくと、企業選びは企業説明会にだけ行けば、全てが分かるものでは無いのは、容易に分かるだろう。
あの当時の武将は、どこにつくか、どのようにして考えていたのか?
それは情報をあらゆるところからかき集め、それを分析して判断していたのは、NHKの大河ドラマなどを見ると分かる。
つまり、戦国時代から情報戦で、将来の行く末が決まるといえる。
さて、あなたは、何をみて企業を選ぶのか?
将来性(製品力なども含まれる)。
創業者の理念?
まとめ
入社した企業が、将来、どのようになるのか?
単純に福利厚生や休日だけで選ぶと、後に大変なことになる。
最低でも、今、得られる入社希望の会社の情報を、ネットや公式サイト、説明会だけではなく、友人や知人からも情報を集めなければならない。
できれば自分の学校の先輩で、その企業に入社しているなら、ぜひ直接会って情報を得るくらいでないと、間違った判断をする可能性が高くなる。
説明会で良い会社だな~と感じたら、それは外部社員の説明が上手だったり、単に演技力が良かっただけなのかもしれない。
外部の人かもしれない人の説明会やパンフレット(これも外部委託のことも)だけで判断しているようでは、間違いなくブラック企業に直行する候補者だ。
そのことを頭に入れておくだけで、冷静になって説明会に臨むことができるので、何も考えずに参加したライバルよりも有利に話しを聞くことができるだろう。
(文 えいじ)
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釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。