「苔がカビてる」。
ちょっと油断していたら、大半がカビにやられてしまいました。苔テラリウムは、カビにとっても繁殖するのに良い加湿の環境ですからね。
「もうダメか・・・」と思い土に返そうとしたとき、良く見るとごくわずか、まだ元気そうな部分があります。
※枯れた場合でも、同様の方法で助かるかもしれません。
苔が枯れそうな時に使ったあの方法で、「これは増やせるかも」。
そこで、あれで生き残った苔を増やすことにしました。
新しく購入すると高くつきますし、採種するのが遠方ならまずは試してください。
目次
苔のカビ対策!アルコールで簡単復活法
苔にカビが発生した場合、アルコールを使った対策は手軽で効果的です。ただし、苔に直接アルコールをかけると枯れてしまうことがあるため、慎重に行う必要があります。以下に、具体的な手順と注意点を分かりやすく説明します。
アルコールを使ったカビ除去手順
- 準備
消毒用エタノールか無水エタノールを使用。無水エタノールは揮発性が高いため、薄めて使うと安全です。 - 拭き掃除
アルコールを布やキッチンペーパーに染み込ませ、カビ部分を優しく拭き取ります。直接スプレーするとカビの胞子が飛び散るため、布で拭くのがおすすめ。 - 周辺の清掃
カビがあった場所だけでなく、その周囲も拭くことで再発防止につながります。 - 乾燥
アルコールはすぐに蒸発しますが、作業中は換気をよくし、蒸気を吸わないように注意しましょう。
- 注意点
アルコールは一般的に安全ですが、苔にはダメージを与える可能性があるため、特にテラリウムの苔には注意が必要です。 - 環境条件
湿気の多い場所ではカビが再発しやすいので、定期的な観察と管理が大切です。 - 再発防止策
カビを除去した後は、適切な水分管理と風通しの良い環境を整え、カビが再発しないようにしましょう。専用の除去剤を使うのも効果的です。
アルコールを使ったカビ対策は簡単ですが、適切な使い方とメンテナンスで苔の美しさを保つことが大切です。
苔のカビ対策から復活の様子
この方法は、全ての苔に有効かは分かりません。しかし何もしなければ枯れるのであれば、試してみる価値はあると思います。
もしまだ苔に力が残っているなら、復活できるかもしれません。
手順
苔が枯れたようになった苔を、ハサミでカットします。枯れていない部分があれば、それを使います。
大量に株を増やしたいときは、大きさを数㎜に細かくします。ただ数は増えますが、成長のスピードは落ちます。どの当たりなのかは、バランスです。
こちらは2月19日に残った苔を小さく分割して、このように間を空けて適当に移植。動かないように、少しだけ埋める感じで寝かせます。
寒い時期もあり、最初はあまり変化ありませんでしたが、春になると一気に増えてきました。
増えてきたら、もっと大きな容器に移し替えて、少し株を分割すればどんどん増えます。
今回、始めて少量の苔を増やそうという方は、こちらもお読み頂くと苔テラリウム、栽培に必要な材料や植え方が分かります。
参考 はじめての苔の育て方|室内で栽培するための用品や方法まとめ!
苔が枯れていたり、少ししか植える部位がない場合
湿らせた用土の上に、植える苔を細かく切ってニンジンなど、野菜の種を蒔くようにします。
土はかぶせなくてOK。
あとはフタをして苔が乾燥しないようにすれば、数週間で青い苔の芽のようなものが生えてきます。温度や湿度などにとって、成長の差がでてもっと時間がかかることも。
数ヶ月もすると、苔らしくなります。大きくなってきたら、植え替えます。
この段階で、株分けすれば増やすことができます。
苔は、枯れたように見えていても、休眠しているだけで復活する生命力が高いです。
注意点としては、すべての苔がこのやり方でできるわけではありません。
初めて栽培する場合は、枯れた部分だけで試し栽培をしてから、分割したり株分けして増やすようにすると良いでしょう。いきなり全部やると失敗したときのダメージが大きいですから。
苔が増えない失敗なのか?
成功事例ばかりではないです。
これ2月24日から6月6日まで、ほぼ変化なし。成長が止まっているように見えます。
幸いなことにカビもなく、ただ時間が止まっているだけみたい。最初はフラッシュあり、なしの同じ画像なのかと思い、何度も確認したくらいです。
ジャムの瓶に入れているのですが、苔の間隔が狭いと成長がすすまないのかもしれません。もっと広いところに引っ越しさせないとダメかも。
これから増やしたい方は、切った苔は十分な間隔を広げてみてください。
カビ予防
虫がいない環境であれば、水やりしたらフタを半日くらい開けてから、しめるようにすると加湿しないでカビが予防できます。
水はスプレーで少しずつ与えるようにしてください。ビンや栽培容器の下に水が溜まるのは与えすぎ。
その場合には、水分を蒸発させてください。そのままキッチリフタをすると湿度が高すぎてカギの原因になります。
私はコバエ防止で、水を控えめにしています。ただ、それでも水をあげすぎることがあるので、フタをキッチリ締めず軽く上に載せるくらいにして、虫は入らないけど蒸発するようにしています。
フタの代わりに通気性のある切れやフィルター、不綿布などを使うと水分が飛ばせます。この場合、下に溜まった水が無くなったらフタをしめないと苔がカリカリに乾燥し過ぎます。
もし乾燥させすぎたら、またスプレーを軽めにかけてフタをするとまた復活します。
上手に育てれば、室内のお庭のようになるので楽しんでください。
カビがついた苔の対処
余分にあるなら捨てるのが早いですが、上記の方法以外でも苔を流水でよく洗い少し乾かしたら、別の容器に乾燥気味でしばらく育てます。
もし苔に生きる力があれば、そこから復活するかもしれません。
アルコールなどを薄めて除菌する方法もありますが、私はそこまでしないで先ほど紹介した復活の方法で楽しんでいます。
1つ、面白いことがあって、さすがにカビでひどくなった苔を、日影のプランターの土の上にのせておいたら、いつの間にか元気に育っていました。
適度に乾燥と加湿を繰り返す屋外の日影、条件はビンよりも良かったようです。自然のものですからね。諦めて捨てる前にお試しください。
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釣りやレモン栽培などをきっかけにブログで発信。子供の頃から母親に教えてもらい野菜の栽培や挿し木などの方法も学ぶ。40坪ほどの畑を借りて100種類ほどの野菜を栽培していた経験も。現在は庭で趣味の園芸を楽しむ。